電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

2004-01-01から1年間の記事一覧

インド洋大津波にご支援を

畏友、佐藤哲郎和尚の勤務する(宗)日本テーラワーダ仏教協会(先日、瞑想に参加させていただいたのは貴重な経験でした)では、このうちスリランカに向けて、緊急支援の義捐金募集を行っています。詳しくは以下のページを。 http://gotami.txt-nifty.com/vp…

『悪党図鑑』ツッコミどころ

・図版が無いから「悪党図鑑」じゃなくて「悪党事典」じゃんと刊行後気づく(バカ) ・自分が担当したページではないが、冒頭「悪党の門」のコーナーで思い切り「すべからく」を誤用していることに気づく(俺、いちおう呉智英門下生だったのに……ごめんなさい…

本年の収穫

線引き屋Webサイトに今年のベスト10をアップしました。 http://www.axcx.com/~sato/senbikiya/

この悪を見よ=この人を見よ

また、当方執筆分以外での注目原稿も、ドサ健(『麻雀放浪記』阿佐田哲也)、石川力夫(渡哲也『仁義の墓場』)、デスラー(『宇宙戦艦ヤマト』)、ドクター・キリコ(『ブラックジャック』手塚治虫)、異次元人ヤプール(『ウルトラマンA』)、ベガ(『ス…

396(ミクロ)なる視点で編まれた人間図鑑(こじつけ)

――と、いうわけで、わたしや、畏友の奈落一騎氏、河田拓也(ばくはつ五郎)氏、中川大地氏、矢本広氏ら、ほか多数が、本年の大部分をかけて執筆した 『架空世界の悪党図鑑』光クラブ(講談社)\2,100 isbn:4062126567 発刊です。古今東西の、文学、映画、ま…

予告がたった二日前じゃ盛り上がりようもねえか…

本当はもっと早く告知するつもりでしたが

――で、最後にもったいぶった予告。冒頭でも触れましたが、今年最大の仕事が完成(わたし一人の仕事でなく、最大の功労者は畏友奈落一騎君ですが)。12月21日(火)には書店に並ぶはず。「待て、そして希望せよ」(byモンテ・クリスト伯爵) キーワードは「光…

コネ・業界・人脈というブラックボックスの正体

笠原和夫『「妖しの民」と生まれきて』を読むと、彼が映画業界に入った経緯自体は、出来レースのオーディションを受けたとか、父の知人の紹介とか、ある意味裏口入学に近い部分がある。だが才能はあったし、彼は映画業界に入るべくして入ったのは紛れもない…

普遍文化?としての身内意識

ところで今さらながら、前号の『SAPIO』で、アメリカのネオコンだのフリーメーソンだの、世界の秘密結社特集をやってた(寄稿者にはしっかり越智道雄氏の名前が、やはりこの手の記事にはこの人選は当然か)が、その時考えて、忙しくて書けなかったことなど。…

自分用備忘録

前回、1周年とか書いてたら、その後1ヶ月近く放置プレイになってしまった。 最近マジで忙しかった。土日は仕事上の取材と称して神田の交通博物館に行って帰りに秋葉原の海洋堂ホビーロビーほかに寄ったり、仕事上の資料集めで新宿〜大久保〜高田馬場〜中野…

1周年で、また同じネタ

丸一年前の日記にも書いたが、11月25日は三島由紀夫が割腹自決した楯の会事件の日(今日はこのネタ書く人多いみたい) しばし前、自衛隊のクーデターを扱った『皇帝のいない八月』をTSUTAYA半額で借りてきて観たのだが、同時に借りてきた『新幹線大爆破』が…

風景は知れず変化してゆく

――何をたかがそんぐらいの話、と言われそうだが、わたしが現在の住居に住み出してからのたった10年、既にバブルは崩壊していたが、じわじわ風景は変化している。 ・94年当時、落合駅近くに閉店したファミレスがあり、長らく放置されてたが取り壊され、しかし…

消えるべくして消えた物

あくまで自分用覚え書きだが、11月の、私的に記録しておくべきと思えるトピック。 もう11月の頭の話だが、地下鉄東西線落合駅のすぐ側にあったスーパー「トヨクニ」が突然閉店した。 わたしはもう10年ばかり、東京都中野区の落合上高田――地下鉄東西線落合と…

1周年

日頃の怠惰のツケが回って最近、多忙気味になってしまったが、はてなダイアリーで日記をはじめたのが昨年の11月24日(フレディ・マーキュリーの命日)だったので丸一年になってしまった。早い。

ちなみに今日は

ロロノア・ゾロの誕生日、というだけでなく、実は、日本人にはあまり縁がないが、第一次世界大戦の終戦記念日である。 なんか、ずっと以前に俺が読んだ本では、11時11分に停戦になったらしい。 本当かよ?

なんか、なんとなく間があいてしまったが。

ふざけて「俺もデスノートが一冊欲しい」とか言ってたら、うっかり友達なくしそうになってしまった。 ちぇっ、何を今さら。永遠の男子中学生のハートの持ち主なら、一度や二度くらい、政治家とか大企業の経営者とかぶっ殺したくなるもんじゃないっすか、ねえ…

リアルタイムじゃ眼を背け、思い出じゃ美化される思春期

花沢健吾『ルサンチマン』と、新海誠『ほしのこえ』という組み合わせで書こうかと思ったが、また後日。

酒、煙草、セブン12話は大人になってから

と、そんなことを考えてたら、ちょうど『映画秘宝』最新号の、特集「闇に葬られた日本映画の謎」で、『ウルトラセブン』のスペル星人だの、『怪奇大作戦』の狂気人間(そういやちょうど今『モーニング』でやってる『ブラックジャックによろしく』の内容と大…

戦争教育という残酷見世物

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041025-00000052-jij-soci 社会ニュース - 10月25日(月)22時1分 肝試しに被爆写真=「児童怖がらせたかった」−課外授業で小学教諭・熊本 熊本市立小学校の男性教諭(59)が肝試しと称して、被爆者の写真を児童に見せ…

あの共同性はもう戻らない?

五郎氏の『宇宙戦艦ヤマト』から、石光真清『城下の人』シリーズ、司馬遼太郎『坂の上の雲』のナショナリズムを思い出しての感慨に関連して少し気づいたこと。 確かに『城下の人』シリーズも、日露戦争あたりまでは維新以前の武士道へ自然な愛着と輝かしさ(…

問題は、思想の中身の上下左右ではないのだ。

このへんは、かつて自分もそういうフシがなきにしもらずだったからこそ世代的責任感を持って強調しておくが、未熟な若人が、まず自分自身の立ち位置(どうやって喰って、生きてるんだ?親に養ってもらってるのか、毎日何やってるんだ、どういう文明の利器に…

昨日の補遺とか

ああそうだ、昨日、ある意味で一番重要な点を書き落としていたかも知れない。 http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20041013 ・浅羽氏は、「脱正義論」には企画、構成から全面協力していた。「自分は小林さんが運動や組織で盛り上がっているときは距離をおいてて…

敗者「皇道派」の弁明(再掲)

http://d.hatena.ne.jp/gaikichi/20040814

ネット世論は右傾化したのか?(再掲)

http://d.hatena.ne.jp/gaikichi/20040813

なあ、南京とか自虐史観とか言う前によぉ、例えば自分らは一体いつからネットと携帯が当たり前の生活になったかとか、「自分自身の首から下の歴史」を身体的実感に即して見直すとかの方が、今やよほど重要じゃないのか?

この章で新潟での講演会――1997年、『戦争論』の一年前――でよしりんは、大月隆寛が語る民俗学的生活史を受けて、火鉢や掘りごたつからストーブ、電化を経て、床暖房までへ到る自身が体験した等身大の歴史を語った。自虐史観でない歴史を取り戻すとは、国家意…

不明瞭な世間責任、明確な自己責任(再掲)

http://d.hatena.ne.jp/gaikichi/20040805 戦中の日本軍が全員、一切、残虐行為なんて行わなかった聖人君子だったなどありえねえっての。だが、意図的な大量虐殺ではなく、それこそやむにやまれぬ状況によっての結果的なものも多かったのではないか? そのへ…

本宮ひろ志連載中断問題関連

http://d.hatena.ne.jp/hotsuma/20041013 http://d.hatena.ne.jp/claw/ じつは『国が燃える』はチェックしてなかったんで私見は控える。 で、以前からの大雑把な私的個人的な本宮ひろ志への印象。 ひょっとすると今いきなり、過去の本宮を知らない世代の間で…

10/13早稲田大学浅羽通明「日本現代文化論」小林よしのり降臨

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20041013 gryphon殿、お疲れ様でした。 「私もニセ・マ時代、自分の口ぶりを真似る読者を見て「知のおたく」批判を書いたら、「知のおたく」批判を真似る読者が急増。さらに根源的な批判として知識人批判をしたら、知識人批判…

珍しく引用ばかり。しかし今回は義務感を覚えたので

たまたま今、まさに深夜アニメの『ジパング』を見ながら書いてる……。

器械による生活スタイルの変容の実例A

先日、多摩センターに行った時に考えたことの続きのような話。 この10年くらい、情けなくも結局、定職についたりつかなったりを繰り返しているわけだが、今となってはまったくの昔話、10年近く前、年長の知人から「パソコン持つなゲームするな暇な自分を直視…