電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧

自戒

相手を「身内」だと思ってる間は何事も善意の解釈で『あばたもえくぼ』、 もう「身内」じゃないと思い切った途端に一切が『坊主憎けりゃ袈裟まで憎い』――この思考パタンは、狂信カルト信者やマルチ商法会員が、組織に属している間は組織内の理不尽な命令や幹…

「守るべき価値」のある親米思想?

ときて、急にふと思った、おおそうだ、だったら以下のような理屈で、積極的な親米保守の理念を立ち上げられないか? 現状の平和で豊かでお気楽な消費文化は、敗戦を率直に受け入れ、高度経済成長期、対米従属下の経済的繁栄を築くために汗水たらしてきたお父…

伝統保守ではなく消費文化保守主義

どうも現在「保守」と言ってる人、それも特に年齢40代以下の人々が保守したい物の中身というのは、つきつめてみると、お爺さんお婆さんから先祖の培ってきた日本の伝統精神やらとかではなく、現状の平和で豊かでお気楽な消費文化(コンビニとマクドナルドと…

確信犯のアメリカ共感親米派っていないの?

またなんか今さらな話。しばし前、『諸君!』の親米保守vs.反米保守対談(田久保忠衞×西部邁)を読んだが、親米ってのはもっぱら現状維持現実主義で、反米ってのはもっぱら理念的な精神論だから、基本的に論点が噛みあわず、背景として視野に入れてる歴史観…

炎天下の交通弱者(ヘタレ)

自転車のタイヤがパンクしやがったんで、炎天の下、タイヤからチューブを引っ張り出して修理する。暑いんでゴムも伸びきってて、ひょっとしたら少し溶けかかってたんじゃないかと感じられたくらいだ。冬場に比べ、さぞやよく貼り付けたパッチもよく癒着した…

蚊帳の外の正義

宅八郎の話とか書いてたら、『機動戦士ガンダムヒストリカ GUNDAM HISTORICA』に浅羽通明先生が登場。 ガンダムとかこの手の本で上野俊哉か大塚英志ではなく浅羽通明氏ってのは珍しい……と、誰も書かないだろうから、俺がわざとらしく指摘。 内容としては、フ…

1990年当時欲しかった、今の『超合金魂』

引きこもり作家滝本竜彦のエッセイ『超人計画』を読む。 読んでる間、笑いをこらえられなくなる箇所は限りなかったが、そのほとんどが「いや、そういうことは俺も考えたことがある」思い当たるフシ多数、という奴である。 「世間の男女でチャラチャライチャ…