電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

凄いぞ!小松左京&角川映画、予言的中か?

地球温暖化のおかげで雨が止まない。ってゆうか10月なっても生ぬる過ぎ(暑くも寒くもないが)。それで将来日本も亜熱帯に入る事になり、熱帯性の伝染病が蔓延するかもとか言われてるらしい。 先日『復活の日』の話を書いて、スペイン風邪がどうの、とか言っ…

求む! シャレと倫理観のわかる広告代理店企画屋

郵政民営化の裏にアメリカによる金融自由化の圧力、という話はよく聞くが、昨今の消費者金融のカジュアル化にその先触れが、と指摘する声はあるのか? わたしはさんざん「消費者金融のCMはけしからん」と書いているが、彼らも企業だ、宣伝はせねばなるまい。…

今日では理解不能な、右翼とパンクとヤクザが相性良い理由

相変わらず仕事のため戦争映画のヴィデオやDVDばかり観ている。 で、前から、新宿TSUTAYAの日本の戦争映画のコーナーに置かれていて、氣になってしょうがなかった『特攻任侠自衛隊』ついでに借りてくる。 ビデオパッケージを見て、これはとんでもない怪作で…

目くそ鼻くそを永遠に探す

なんだか上記の、嫁と姑がどうしてもあげつらい合う構造とも関連しそうな気がするのが、この指摘。 人間ホンネを臆面もなく語ることを許されたら、まず食欲や性欲や金銭欲といった物欲(お好みならば下部構造とも)の方に行くというのは甘い考えで、現実には…

今は本当に21世紀ですか?

中学生ぐらいの頃、地球上で一番理解不能で、科学と進歩の21世紀には死滅していなければ絶対におかしい物、と思われてたのが、日本の家族制度における「嫁と姑の確執」というものだった。 いや、笑うな、俺は本気だった。今もだ、「嫁と姑の確執」ぅ? なん…

破滅は緩慢なものほど恐ろしい

先週の深夜、たまたま12chで『復活の日』をやってたんで、仕事しながら見てたが、ああ、当時は、細菌やら核兵器やら、こういう終末論イメージ隆盛だったなあ、と、ガキの頃の世代的恐怖感を思い返させられた。 劇中、漏出した細菌兵器による疫病が「イタリア…

きゅうりとキゥイ

なお、今回「星々の群像」クロストークでは3ヒロインのうちロザミアについて触れましたが、当初はフォウとファについて書いてました。 で、ボツになった原稿、他に生かすあてもないので、ここに掲げておきます。 ●黄緑色のアレ 1980年代前半、胡瓜は当然あ…

カミーユ青春の地獄めぐりの季節

『Z GUNDAM HISTORICA』07号「永遠のフォウ」(講談社)発売(isbn:4063671895)。 今回もエピソードガイドの図とキーワードコラムのほか、コラム現実認知RealizingZで、「アクシズと全体主義・カルト宗教の空虚な荘厳」を、キャラクターガイド星々の群像で…

少年を大人にする……はずなんだけど、失敗したもの

怪奇大洞窟 クトゥルー様の社

ちょうど丸一年前、はからずも「武蔵野シベリアの多摩グラード」を見物したが、先日いきなり、また取材と称して聖蹟桜ヶ丘(東京都日野市)などという場所に行ってきた。ハッキリ言って、友人が住んでるでもなし、こんな機会でもなければ行かないわな。 で、…

さらばタチコマ新たなる旅立ち完結編

今さらながら、深夜再放送が終わった『攻殻機動隊SAC2』。序盤から感じていたが、やっぱり、私的個人的にはパート1の方が俄然良かったと思える。 パート1は、前半、姿なき「笑い男」の事件をめぐる連続ストーリーだけでなく、一話完結の様々な単発事件があ…

少女にツッコんでもらいたい男たち

「読後感が凄く悪い」と念を押されて読んだのが、歌野晶午『女王様と私』(角川書店)。 サエないロリコンの中年オタク男が女子小学生に振り回されれて事件に巻き込まれるんだが、実は……という筋立てだけ聞いて、島田雅彦の若い頃の短編『スピカ 千の仮面』…