電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

実相寺昭雄の「本郷vs蜘蛛男」

これは仕事と関係なく、今さらながら『シルバー假面』を観る。 前評判は良くなかったので期待もしてなかったが、たまたま、これまた仕事のため江戸川乱歩の初期短編とか読み返してたら、その手のネタが盛りだくさんで思わず口元を緩める。 恐らく、なんでシ…

生きのびた人と死んだ人

もうひとつ、仕事のため『天皇機関説幕末機関説いろはにほへと』を観る。 戊辰戦争の奇妙な副産物としての、旧幕臣による蝦夷共和国に目をつけたお話である。 榎本武揚がいささか大物扱いすぎるが、確かに、考えてみりゃ、天皇制と関係ない国づくりを本気で…

「和気あいあい判決」なんて却ってキモくね?

仕事のため、法務省が作った、2009年導入予定の裁判員制度の広報ビデオを観た(『裁判員』という題名のものと『評議』という題名のものの2本がある) まあ当然、広報映画としては良くできてたんだが、わたしのようなへそ曲がりには、同時に、何とな〜く、こ…

当たり屋外交

『SAPIO』と『正論』で小林よしのりが「ガンジー主義」と「憲法9条」の違いを論じているが、もっとわかりやすい言い方があるのに、と思った。 「ガンジー主義」とは「ハンガーストライキ」と同じだ、と言えばいいのに、と。 ハンガーストライキとは、相手に…

良い子は異物を嫌う

「KY」(空気読めない)を流行語大賞にさせようという人々は、恐らくは「空気に従うのは良いことだ」「自分は空気に従っている」と思っている人間なのであろうと思われる。 そのことと話は少しズレるけれど、これまた前にも書いたが、昨今のネット世論には、…

人は毎日暴力をふるって生きている

この際ハッキリ述べておくが、「空気読め」は暴力である。 だが、暴力だからイケナイ、などと陳腐なことを言う気はない。それを言うなら、人間と人間の関係はすべて暴力だ。 わたしも毎日暴力を振るって生きている。西友地下食品売り場で通りすがりの見知ら…

奴らは直接「俺のために血を流せ」などとは言わない

今さらな話ばかりだが、円天だかL&Gだかという悪徳商法が話題らしい。 その会員の間では、とにかく新規会員を増やさないとならないという「空気」が支配的だったという。 L&G被害者「誰かを誘わないと…、という空気だった」 http://www.iza.ne.jp/news/ne…

沖縄戦自決強要問題は「空気読め」問題である

えらく今さらな話だが、なんでも「KY」(空気読めない)を流行語大賞にさせようという運動とやらがあるらしい。 ハテ、空気とやらはそんなにエラいのか? 奇をてらってのコジツケ話ではないが、昨今、これまた今さらのように「戦時中の沖縄集団自決は軍命令…

「空気読め」という暴力

(※本業が忙しいので更新の間が空いて、いちいち旬をズレた話ばかり書いてます。ご了承ください)