平野耕太:著(isbn:4785934077)
剣と魔法の異世界に飛ばされた志村やいかりやがドラゴンや巨人と戦う話……ではない。
歴史上で戦死体が上がっていない織田信長、那須与一、ハンニバル将軍、ワイルドバンチ盗賊団その他の「漂流物(ドリフターズ)」と、歴史上で非業の死をとげた土方歳三、ジャンヌ・ダルク、ジル・ド・レエその他の「廃棄物(エンズ)」が殺し合いする、そんだけ(あ、山口多聞提督の役は高木ブーでいけるかも)。
ほぼ敵も味方も戦闘狂ばっかりで、いくら残虐展開でもほとんどイヤな感じがない。
『Fate/stay night』というよりは富野由悠季の『リーンの翼』に近い。つまり、第一級の戦士がもし生前の祖国や主君などを離れたら何のために戦うか? って話。
尊厳が無くとも飯が食えれば人は生きられる
飯が無くとも尊厳があれば人は耐えられる
だが両方なくなると もはやどうでもよくなる
何にでも頼る