電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

6.『アル中病棟』

吾妻ひでお:著(isbn:4781610722
これも昨年末の話題作だが、本年の年頭にやっと読了。
わたし自身は大酒飲みではないのだが、「社会から脱落しかけたまま、死なない程度には生き延びている」感じのリアルさはグサグサくる。
終盤で筆者の吾妻が「貧乏すると 卑屈になるね…」と言いながら自分の描いた生原稿を中野まんだらけに売りに行っているが、わたしも貧窮してたときには自分が執筆参加した本を売りに行ったことがあったなあ……。