2012-12-01から1ヶ月間の記事一覧
日本では「空気読め」が正義らしい。そこでへそ曲がりの当方は、あえて空気を読まない蛮勇の英雄を表彰するとともに、空気の奴隷をさらす(2011年版はこちら)。 空気読まない大賞(栄誉部門) 「生活保護受給者は全員サギだから死んでオッケー」が世論の空…
館長:庵野秀明(東京都現代美術館) ある意味ではベスト1。体感ですからね。
平野耕太:著(isbn:4785934077) 剣と魔法の異世界に飛ばされた志村やいかりやがドラゴンや巨人と戦う話……ではない。
青木雄二プロダクション:編著(isbn:4594607330) 青木雄二亡き後もスタッフの手で続くシリーズの一篇で、帝国金融の設立者・金畑金三の青年期の話。
星野博美:著(isbn:4797672382) 本書は「40過ぎた文筆業の女が自動車免許を取る」ただそんだけの話である。
監督:木下惠介(1958年版) 監督:今村昌平(1983年版) 原作を読んだのは20年も前だが『中国化する日本』を読んでたら言及されてたのが気になって改めて視聴。
浅羽通明:著(isbn:4800300185) 本年末は急に『週刊文春』で取材される側になってしまった浅羽先生。真面目な仕事もしてないわけではない。
鈴木智彦:著(isbn:4163747702) 久田将義:著(isbn:481302176X) かつて、明治の殖産興業の時代から昭和の高度成長の炭坑には、ヤクザの影があった(九州の筑豊とか典型)。作業員の手配や、事故が起きたときゴネる人たちを黙らせるためだ。この図式は現…
安田浩一:著(isbn:4062171120) 在特会をはじめとするネット右翼団体・活動家を追ったノンフィクション。
渡辺京二:著(isbn:4902854147 / isbn:4480090460) 「明治維新の輸出」というウルトラC 戦後には右翼とひとくくりにされた人々のなかでも、明治期〜戦前の大アジア主義者の思考は、現代の人間とはまるで根底から違う。
正直に申しますと、本年はいろいろとサボりましたが、暇な時期には頭の中身を増やすように心がけたつもりです。でも順位を考えるのは難しい。ジャーナリズムとエンターテインメント、それも自分の個人的オタク趣味に類するものと全時代全世代向けのものを同…
かつて雑誌『TONE』第2号(2005年6月刊行)に執筆した原稿。 ■「戦争」を描いたヴィジュアル作品レビュー10 (2)中沢啓治『はだしのゲン』(1973年) 【啓蒙的反戦漫画? これは変わらぬ日本人へ呪いだ】 「原爆を憎んで、なぜかそれを落としたアメリカを憎まず…
…逆に考えるんだ、「なんでオレはこんなに『民意』からズレてるんだ?」ってな。
じつは、わたしは政治的な主張としては、改憲、戦後占領体制からの脱却、領土問題で近隣国に絶対譲歩しない態度……などはみな必要と考えている。 ただし、わたしはおこがましくも、自分で自分のことを、後天的な意志と(間違った)努力でこういう人間になった…
以前に仕事で同席した腐女子は、自分らはイケメン美男子同士の耽美な絡みが見たいのであって、男同士の絡みならキモいおっさんでも何でも良いわけではないとやたら力説してた。 同じホモをネタにする人間でも、淫夢厨はキモいおっさん同士の絡みを面白おかし…
新自由主義とか自己責任論を支持する人は、従来の左翼の論理じゃ、在日とか同和とか女性とかの、いわゆる「マイノリティ」「弱者」と呼ばれる連中だけが可哀相がられてチヤホヤしてもらえることが妬ましくてしょうがなかったのではないかと思われ……というか…
同じことはすでに誰か言ってるだろうが、中小企業やら個人商店やら昭和的な産業の維持をはかるという点では、今や社民党や共産党やらのほうが「保守」。それを破壊する自由競争の新自由主義を掲げる政党のほうが「革新」ということになる。あ、そういや安倍…
新自由主義者を掲げる政治家は格差拡大を必然としてるようだが、悪意ゼロで国民に貧困を強いる指導者といえば東條英機。 東條が個人的な私利私欲のない人物だったのは昭和天皇も認めてる。でも、絶対に上司にはならないでほしいタイプ。 なにせ庶民の家のゴ…
現在の中国・韓国の産業界の歪み(財閥など一部の階層による富の独占)は、薩長藩閥と結びついた御用商人や一部財閥ばかりが栄えた明治期から戦前の日本と同じようなもの。 戦後の日本が「比較的」総中流の平等に近い社会になったのは、敗戦によって占領軍か…
保守の政治家や大企業の経営者はみんなインフレ待望っぽい。まあデフレでは税収も企業の収益も増えないわけだが、ただの「消費者」として生きる国民の多数は、腹の底ではデフレと円高を消極的に肯定しているのではないか? なにしろ、デフレと円高のおかげで…
twitterやらでは自民党の改憲案がやたら論議になってる。ひょっとすると今の日本は本当に歴史上の大きな岐路に立っているのかも知れない、今より血の気が多かった20代当時の自分なら大いに興奮してそうだが、どうもぴんと来ない。 我が世代(1970年前後生ま…
例によって遅きに失した話を書いておく。