電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

終末ボケ

twitterやらでは自民党改憲案がやたら論議になってる。ひょっとすると今の日本は本当に歴史上の大きな岐路に立っているのかも知れない、今より血の気が多かった20代当時の自分なら大いに興奮してそうだが、どうもぴんと来ない。
我が世代(1970年前後生まれ)は、かつて1980年代当時、冷戦下で米ソ核戦争の脅威だの、ノストラダムスの大予言だの、環境汚染による人類滅亡だのをさんざん吹き込まれたものだった。
が、1990年前後には、冷戦体制は崩壊、永遠に死なないかに見えた昭和天皇も亡くなり、永遠に政権の座にいるかに見えた自民党も一度下野して日本新党らの連立内閣になった。
が、それだけの変化がありつつ、べつに自分の生活はたいして変わらないことがわかった。
オウム真理教は強引に世の中を変えようと考えたようだが、クーデターにさえならんショボいテロ事件で終わった。
1999年が来ても当然、世界の終わりなど来なかった。
――そんなわけで、マスコミやネットが派手に騒ごうが「どうせ今さら日本滅亡だの大戦争だのねえだろ」とナメている。果たしてわたしの方がボケてるのか? それとも他の我が同世代(1969年生まれの大阪の彼とか)がはしゃぎ過ぎなのか?