電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

2004-02-01から1ヶ月間の記事一覧

しかし唐突だが、

上記のような廃人ライフをしてると、シロウトくさくも、ハレとケの区分の喪失、とかいう民俗学用語が頭をよぎる。 かつての、地域社会の眼というものがまっとうに生きてる時代には、いい歳して平日昼間から働かん男には、居場所は無かった筈だろう。んが、上…

ダメ人間日記

なんか最近、昼間の最高気温が20度近くまで上がったり、暖かくなってきた。 春が近づくとなんか気分が重くなる――いや、ひとつには花粉症持ちだからというのがあるんだが…… ここしばらく、また一時的に仕事にあぶれてしまったのを良いことに、無気力な生活を…

見えない「東北の農村」を見つける想像力

しかしだ、それもまたセカイ一挙把握願望なんぞを持つ若い時期特有のもんで、まっとうな社会生活を歩んでいけば、非近代の非合理には現実生活で直面することになるんじゃないか、と思うんだが……その一番わかりやすい例が冠婚葬祭じゃないか? 例えば、結婚し…

近代主義者が「目に見えないもの」を語る困難

どうも、援助交際女子高生みたいな生き方は放置してれば自然に基準が定着するとか、文化の自由放任主義者と思われた宮台先生も、さすがに最近、無形の文化の重要性みたいなものを説かねば成らない責任感に駆られてか、例えば「魂」とかいう言葉を使い始めて…

「東北の農村」を失った亜細亜主義者

一般には、どっちかといえば戦後民主主義リベラリストというイメージだった宮台が、北一輝に亜細亜主義? といえば「おっ何事だ?」と注目する人も多いんじゃないかとは思うが、ウェブログのコメントとか、なんか今のところ評価は芳しくないように見える。 …

フランスにはまだ東北の農民がいる

以前、宮台真司の近刊について、ドシロウト丸出しの適当な感想文を書いてたのを旧知人に見つかり、先方はちょうど用があって最近の宮台氏について調べてたそうで意見を求められるが、むしろこちらの不勉強を晒す結末に終わる。で、 宮台真司の公式サイト htt…

プロvsシロウト

プロvsシロウト ここ数日、相変わらず、だらだらネットを眺めて「悪徳商法?マニアックス」と、ウ社(仮名)のことを興味本位に追っている。 http://d.hatena.ne.jp/koseki/20040201 http://slashdot.jp/article.pl?sid=04/02/02/095240 http://mw.air-nifty…

楯の会を封印した元防衛庁長官と、赤軍派と対峙した元警察庁長官

……しかし、その後三日ほどしてふと思った。中曽根と後藤田の思考や発想の違いは、ひょっとしたら、この二人の1970年前後の役職、経歴の違いなんじゃないかな? と。 前にも書いたが、中曽根は三島由紀夫が楯の会メンバーと共に自衛隊市ヶ谷駐屯地に切り込ん…

自信過剰な元海軍軍人と暴走しない元陸軍軍人

さて、この日記を始めて最初に書いたのが三島由紀夫と中曽根康弘の話だったが、先日、日本経済新聞に、その中曽根康弘元総理と、後藤田正晴元副総理が、自衛隊イラク派兵と、将来の改憲についてインタビューに答えていた(対談形式ではなく、別々のインタビ…

済んでしまった戦争の善用は可能か?

かつて村上一郎(建国義勇軍の人ではない。戦前生まれの文芸批評家の人)は、戦後、「戦時中、戦争を革命に転化できなかったのが無念」という意味のことを言ってたそうだが、さて現在、実際に自衛隊がイラクに行ってしまうと、じゃあせめてこれをアメリカ一…

「判官びいき」は反体制? 新撰組は反天皇制?

同様に、日本の民間伝承でおなじみのキャラクターに、牛若丸こと源義経がいる。世に「判官びいき」と言われるように、民話や伝統芸能の物語世界では、現実に勝って権力を握った源頼朝より義経が庶民に愛されてきたが、これは賊将をひいきする反体制的、左翼…

じゃあ、民間伝承の英雄に右も左もあるのか?

恐らく、紅衛兵たちは「水滸伝や三国志は革命を肯定する文学か? いや保守反動帝国主義の文学か?」とか、くそ真面目に論争したことだろう……って、そんなもん、解釈次第では幾らでも、どっちとも言えてしまうだろう。 水滸伝の侠客義士たちは反権力のアウト…

娯楽作品の上下はともかく左右を云々する無粋

少々今さらながら、少し前に「永久保存版」で語られていたこの辺の話―― 桜チャンネル掲示板です。 この掲示板は、保守の視点から落ち着いたレベルの高い論議もところどころで見られて、アカ(自己申告)の私にとっても全体的に面白いのですが、中でも興味深…

ウケやすい時代分析、ウケにくい時代分析

なんで今のネットで見る若い学生とかって、みんな東浩紀みたいなんだろう、というような話になり、つまり、何かを語るのに、自分の趣味対象の固有名詞(アニメとかTVドラマとかゲーム作品とか)を挙げるばかりで、それを幾つ押さえているかの情報量の競い合…

今こそ求められる民俗学的発想の復活

1990年前後、大月隆寛氏が一連の別冊宝島でこなした『うわさの本』『80年代の正体!』『いまどきの神サマ』などの仕事の背景にあったのは、結局、従来あった「常民」が、解体され「ただの受動的な消費者」に(更に現在は「ドキュン」に)なってきていることへ…

政治的正しさと関係ない世代体験の刻印

矢作俊彦や長谷川和彦やショーケン等の団塊世代の「懲りなさ」は、やっぱ彼らには、60年代末の雰囲気というのが、現在政治的には否定されても、理屈以前の若者の体感としてとにかく楽しかった、ってことなんだろうな、という話になる。 また、吉田満や古山高…

世代経験の書庫整理

畏友ばくはつ五郎君と電話雑談。いろいろ漠然と思うことを改めて言葉にしてみる。

「ノリの強要」という暴力と、受験文化の刻印?

また、数年前わたしがあるネットワークビジネスの集会に一日付き合わされた時の話。件の団体が如実に漂わせていたのが、大月隆寛氏が『80年代の正体』で書いた、いわゆる「ギョーカイ幻想」的な雰囲気ノリだった。つまり「学園祭とかで裏方をやりたがる奴ら…

で、その一部で話題の、京都にある宝石販売の会社は、

大雑把に言うと、電話で呼び出した男性客に女性の販売員が(女性客には男性の販売員が)馴れ馴れしい態度で擦り寄った末、言葉巧みに高額な宝石を買わせるとか、そんな商法らしい。 だが困ったことに、これだけでは違法とか悪徳とか断言はできない。要するに…

みたび「悪徳商法」についての自論

個人的には、窮地にある「悪徳商法?マニアックス」を支援したいと思っているが、同サイトに圧力をかけているといわれる会社の名前は書かないでいる。 こういう態度は自分でも腰抜けなチキン野郎だとは思うが、目的はこの問題をなるべく人目に広めることで、…

ところで、

どーしても少女を主体にした話にしたくて、かつこのキモさを除去する方法のひとつは、男が一切出ない話にすることである。例えば、セーラームーンの同人誌とかには『風と樹の詩』や『ポーの一族』を女子同士に置き換えたような、それはそれで異様な傑作があ…

個人的に、許せるロリコンと許せねえロリコン、

というものがある。少女と融和不可能な自分、とかいう断絶がちゃんとあって、しかも、単純にその断絶に酔ってるわけでもなく、過度にマッチョ化されてない等身大なしょーもない自分象が入ってるものとかは嫌いじゃない(例えば山本直樹とか玉置勉強とか) わ…

これは宮崎駿の影響なんだろうなあ、と如実に思う。

しかしそーいう駿フォロアーの多くって、作品としての「風の谷のナウシカ」は大好きなくせに、ナウシカのキャラは嫌いなんだな(笑)。理由は恐らく、自己主張のある、説教臭い少女だからだろう。で、自己主張など一切なく、暗らぁーい目をしてけなげに苦難…

なんでハードな兵器・銃器オタクって、同時にロリコンが多いんだ?

映画版攻殻機動隊がちょっと嫌いだった理由も、ラスト、原作漫画では中性的な外貌になった素子を、押井が人形のような幼女(うげっ)に変えた点がある。 (そういや、ロバート・A・ハインラインは元軍人だしマッチョでウヨッキーなSF作家、という定評を鵜呑…

久々に徹底してオタクな話

夜更かしついで深夜アニメの攻殻機動隊SACを観る。 原作の「人形使い」をメインに据えた映画版は理屈臭さと仰々しさでイマイチ感があったが、個々の犯罪にまつわる人間像を深く描こうとするTV版は、未来的過ぎない雰囲気もよく、サイバー版「怪奇大作戦」と…

この際ハッキリ言っとくが、

わたしは差別者主義である、例えば、自分自身白人社会の落ちこぼれのくせに有色人種にしか強がれないネオナチやKKKとかは、いくらでも差別してやりたいと思っている―― ――と、以前某所で発言したら「差別者への差別は差別にならない」という言葉を返された…

「臭い物にフタ」「寝た子を起こすな」は正解か?

先日はてなダイアリーに「大韓民国」というキーワードが追加され、一方「嫌韓厨」というキーワードの削除が決まったようだが、その背景がなんだか案外興味深そうだ。 当初「大韓民国」というキーワードの説明に、同国への批判的要素(一応、事実の「一側面」…

言論の自由に逆らう自由

先日人権概念というものについて軽く書いたが、似たような問題を孕むものに、言論の自由というやつがある。 一般に、民主主義を謳う以上、言論の自由というものは、とにかく無条件に保証されるべき、と思われているが、すると「悪徳商法マニアックス」に圧力…

革命・戦争という祭の神輿

ロシア辺境のなんとかかんとンスク村、1905年に開通したシベリア鉄道が走ってるが、村人は誰も列車に乗ったことは無い、自分達の世界は、森と畑しかない近所の数エーカー四方、たまーに列車を使ってやって来るのは、偉い怖い役人か、流刑の囚人だけだ。何で…

邪説「シベリアのマレビト」妄想

先日ナポレオンについてちょっと書いたあと思い出したのが、数年前『トロツキー自伝』を読んだ時に頭に浮かんだ感慨(ナポレオンのデッドコピーといえばヒトラーとスターリン、というのが定説だが、政治指導者というより軍事指導者としてのイメージでは、案…