電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

なんでハードな兵器・銃器オタクって、同時にロリコンが多いんだ?

映画版攻殻機動隊がちょっと嫌いだった理由も、ラスト、原作漫画では中性的な外貌になった素子を、押井が人形のような幼女(うげっ)に変えた点がある。
(そういや、ロバート・A・ハインラインは元軍人だしマッチョでウヨッキーなSF作家、という定評を鵜呑みにして『夏への扉』を読んだら、うげ、これもオタクオヤジが世慣れた大人の女に傷つけられ、純朴な幼女に慕われる話かよ、とショックを受けたからなあ)
もう10数年前、80年代中期からの流れなんだが、例えば『アームズマガジン』とか『月刊GUN』とかの兵器、銃器マニアの雑誌の投稿欄に、チャールズ・ブロンソンシュワルツェネッガーや、あるいは浦沢直樹の『パイナップルARMY』とか、また吉田秋生の『BANANA FISH』とかのイラストが載ることは99%なく、兵器と少女、銃器と少女、ばっかりであった。模型誌の「ホビージャパン」や「モデルグラフィックス」の、ガンプラとかでなく現用実在の戦車や戦闘機のコーナーも同様。
良い例が『なるたる』の鬼頭莫宏とか、『ヴェドゴニア』の虚淵玄とか、同人作家として有名らしいこの人とか。
なんかこう、19世紀〜第二次大戦風の世界観で、戦車と少女、戦闘機と少女、機関銃と少女、か弱いいたいけな少女が悲惨な境遇の下で劣勢にある自陣営のためにけなげに戦う、で、それを見守る、やたら無口なゴツい朴訥そーな男――そんなんばっか。