電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

久々に徹底してオタクな話

夜更かしついで深夜アニメの攻殻機動隊SACを観る。
原作の「人形使い」をメインに据えた映画版は理屈臭さと仰々しさでイマイチ感があったが、個々の犯罪にまつわる人間像を深く描こうとするTV版は、未来的過ぎない雰囲気もよく、サイバー版「怪奇大作戦」という感じで悪くない。
笑い男」は、相互に無関係な人間が野合した劇場型愉快犯、という仮説は、あ、そりゃ『レディ・ジョーカー』か? 押井守なら高村薫も読んでるかな、と思ってみたり。
それにしても、歴年の兵器・銃器オタクの友人が「最近はアニメって萌え系ばっかでハードなメカ物ってガンダム以外ないよな」と嘆いていた。
物は試しのように『GUNSLINGER GIRL』を見る。絵柄や雰囲気はシリアス調で、こういう19世紀〜1950年代ヨーロッパ風の雰囲気の作品は好きなのだが、なんだか『シスター・プリンセス』とか『ラブひな』みたいな、あからさまに初めから「萌へー」を狙った作品とかより正視するのが辛かった(これは『シベールの日曜日』が今日では正視に耐えんのと似ている)。
昔から思ってたことなんだが、