「臭い物にフタ」「寝た子を起こすな」は正解か？

先日はてなダイアリーに「大韓民国」というキーワードが追加され、一方「嫌韓厨」というキーワードの削除が決まったようだが、その背景がなんだか案外興味深そうだ。
当初「大韓民国」というキーワードの説明に、同国への批判的要素（一応、事実の「一側面」に基づいてはいる）が含まれていたが、それはカットされ、ひとまず当り障りない最低限の一般的内容のみに直されている。
わたしとしては、基本的には、こういう公共性の高い辞書では、当り障りない中立的な意見にしとくのが無難だろうとは思う。
しかし「民主的な良心に沿った検閲」のつもりであっても、検閲された側には「言論の自由を侵害された」という被害者意識を与え、「やっぱり韓国批判はタブーなのか？　では、このタブーと断固戦わねば！」という情熱を与えてしまうのでは逆効果ではないか？　とも感じられ、なんとも複雑な思いがする。
上下左右を問わず、何かの信条を信奉する人は、弾圧されると却って情熱を燃やすものであることを忘れてはならない。