電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

僕らの仲間じゃない何か

以前に仕事で同席した腐女子は、自分らはイケメン美男子同士の耽美な絡みが見たいのであって、男同士の絡みならキモいおっさんでも何でも良いわけではないとやたら力説してた。
同じホモをネタにする人間でも、淫夢厨はキモいおっさん同士の絡みを面白おかしくギャグにして悪ふざけしている人間である。これはどう考えても男だ。
ところが「淫夢厨の正体は腐女子」と言い張る人は少なくない。それはなぜか?
ひとつは、異物は全部一緒くたという発想ではないか。いわば、かつて英国の植民地支配者がインドのイスラム教徒とヒンドゥー教徒を、ともに「変な異教徒」として一緒くたに扱ったような態度(これはセポイの乱の一因になった)。
さらにもうひとつは「ホモの話なんかを楽しむ奴が俺と同じ性別のはずがない」という予断ではないか。
こうした「異物は一緒くた」&「僕の嫌いな××が自分と同じ○○のはずがない」が進むと、ネット上ではお約束のいつもの決めつけ台詞になる。「××は"日本人ではない何か"」っての。
あ、断っておくけど、俺は腐女子淫夢厨も擁護する気はとくにないからね。