電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

合理的な安物。不合理な官給品

髭剃り用クリームが尽きたことに気付かず、10数年ぶりに、ただの石鹸の泡で髭を剃る。
なんだ、ちゃんと滑りよく剃れるじゃないか、三枚刃髭剃りだからかも知れない。1000円以上する2枚刃のやつより、一個100円の使い捨ての三枚刃の方がよく剃れる。
10数年前、不条理な国営の宿泊所にいた時は、ただの石鹸の泡で一枚刃の髭剃りで髭を剃ることを余儀なくされ、難儀したもんだった。
そこでは「こんな物いまどきどこでも使ってねーよ、ってゆうか、入手する方が難しいんじゃねえか?」という製品ばかりが使用されていたもんだ。例えば「はみがき『粉』」って言葉があるけど、皆さん本当に粉末の歯磨き粉って見たことあります? 『粉』とは言いつつ、チューブ入りの練ってあるのが普通っすよね。が、そこでは本当に粉末の歯磨き粉が使われてました。後にも先にも他じゃ見たことありません。
今じゃその不条理な国営の宿泊所でも、髭剃りはせめて二枚刃になってんのかなあ……?
ちなみにそこは「福岡市少年鑑別所」って名前でしたが。