電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

法治国家と放置世間

『法学セミナー』の2004年9月号が「イラク人質事件 日本人対"世間"の法感覚」という特集記事をやっていたことに今ごろ気づく。
阿部謹也を引用しての、世間論にもとづく、日本が法治社会たりえるかについての論考、また、2ちゃんねるやブログ等のネット空間は、本来は無限に不特定の他者に対して開かれたもののはずながら、日本では、結局、同意の方向の人間のみでレス、コメントが伸び、結果、身内世間を縮小再生産するものになる、という分析など、なかなか興味深い。