Book Baton
id:bakuhatugoro氏からご指名につき、真似てやってみる。
1)Book reading right now (今読んでいる本)
・長山靖生『日露戦争 もうひとつの「物語」』(新潮新書)
と、書きたいところだが……未着手、今日読んでたのは
・司馬遼太郎『坂の上の雲』(文春文庫)
バルチック艦隊はまだインド洋……疲れる。
2)The last book I bought (最後に買った本)
・『Zガンダムヒストリカ01号』(講談社)
と、書きたいところだが……金出して買ってない。で、別件で仕事のため買った
・本田透『電波男』(三才ブックス)
まあ、気持ちはわかるぜ。でもなあ……
彼にあって俺にないもの:脳内彼女と脳内妹
俺にあって彼にないもの:テロリスト願望――この違いなのかなあ?
3)Five novelists(or writers) I read a lot, or that mean a lot to me (よく読む、または特別な思い入れのある 5 人の作家、または小説家)
・中上健次
・ジョージ・オーウェル
・フィリップ・K・ディック
・ドストエフスキー
・山田風太郎
4)Five books I read a lot, or that mean a lot to me (よく読む、または特別な思い入れのある5冊の本)
・中上健次『地の果て 至上の時』(新潮文庫)
正確には『岬』『枯木灘』と続いた完結編。その積み上げに意味がある。
あらゆる汚い手で「戦後日本」を作り出した父の最期に、茫然と放り出される息子。
すべての「戦後生まれ」に突き刺すものを残す。
・ジョージ・オーウェル『カタロニア讃歌』(早川文庫)
おおよそ英雄的偉大さと無縁の戦場に、真の英雄的偉大さが宿ったという記録。
これ読むと無人島でもシベリアでも生きてく気力が生まれそうだ。
・坂口安吾『堕落論』(角川文庫)
「人間を人間関係自体において解決しようとせずに、自殺をしたり、宗教の門をたたいたりする。そして宗教の門をたたいても別に悟りらしいこともなかったというので、人間関係自体をそれでうやむやにしている。自殺だの、宗教の門を叩くことが、苦悩の誠実なる姿だと思い込んでいるのだ。
私はこういう軽薄な知性のイミテーションが深きもの誠実なるものと信ぜられ、第一級の文学と目され怪しまれぬことに非常なる憤りをもった。しかし、怒ってみても始まらぬ。私自身が書くよりほかに仕方ない」(『戯作者文学論』)
中学二年の時に読んだ、内村鑑三『後世への最大遺物』中の「文学とは我々がこの世において戦う武器であります。現代において戦えぬから、未来において戦うのであります」というフレーズとともに、勝手に、上記『カタロニア讃歌』を読んでもなお義勇兵にはならなかった自分を正当化し、売文業の末席に身を置くつもりでいることの動機のひとつとしてます。
・村上龍『'69 sixty nine』
「彼らをただ殴っても結局こちらが損をすることになる。
唯一の復しゅうの方法は、彼らよりも楽しく生きることだと思う。
楽しく生きるためにはエネルギーがいる。
闘いである。
わたしはその戦いを今も続けている。
退屈な連中に自分の笑い声を聞かせるてやるための戦いは死ぬまで終わることがないだろう。」
この言葉に早めに出会っておいてよかった。でなかったら、ただでさえ怨恨色で40ワット電球なみに暗い境涯が、20ワット電球ばりにもっと暗くなってたと思う。
・山田風太郎『戦中派虫けら日記 昭和17年〜昭和19年』(ちくま文庫)
昭和20年の『戦中派不戦日記』が有名だが、まだ青さの残るこっちの方が揺れが生々しい。
父親のない山田と息子のない叔父の問答の箇所は、なぜか一時期よく読み返した
5)Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す 5 名)
・候補は自分なりに考えましたが、たぶん本業が忙しくてそれどころでなさそうな人か、自分は勝手に人間的に信頼しておりますが、面識の乏しい人しかいません。
よって挙げませんが、これ読んで気の向いた方、id:gaikichiんとこで見た、つって勝手に続けてくださって構いません。その場合はよろしくお願いします。でなければ以上、駄文にお付き合いありがとうございました。