2007-10-13 生きのびた人と死んだ人 もうひとつ、仕事のため『天皇機関説幕末機関説いろはにほへと』を観る。 戊辰戦争の奇妙な副産物としての、旧幕臣による蝦夷共和国に目をつけたお話である。 榎本武揚がいささか大物扱いすぎるが、確かに、考えてみりゃ、天皇制と関係ない国づくりを本気で考えたのは平将門と榎本ぐらいのものなのかも知れない。 にも関わらず、後世の評価で榎本に小物っぽい評価が拭えないのは、しっかり生き延びて新政府に与しているからだろう。一方、西南戦争に敗れて死んだ西郷隆盛は、それゆ今でも大物扱いだ。皮肉なものである。