電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

走り書き(←覚え書きですらない)

  • 前から思っていたこと
    • 納豆に潰した辛子明太子を混ぜて食うとうまい。
    • 英語の"cash"という語句の動詞としての用法には、小切手・手形を含む「現金払い」を意味する場合があるが「借金」という意味はない。事実上の「借金」を「キャッシング」と呼ぶのは和製英語である。日本でこの間違った語法が定着した背景には「サラ金」が、従来の後ろ暗いイメージを曖昧化させるため「消費者金融」と呼び変えられたのと同様の心性がうかがえる。
    • 同じスパム迷惑メールでも、違法コピーブランド品や違法DVD、違法ソフトの宣伝より、逆援助交際だの出張ホストだの出会い系などの「女紹介します系」の内容の方がはるかにムカつく。なんだか「どうせアンタも彼女いないんでしょ」と見下されているように感じるという点もあるが、もっと根本的な問題がある。違法商品の宣伝メールは、扱う商品が違法とはいえ、一応、一定金額に対し商品を提供するというマトモな商取引の形をしている。これに対し「女紹介します系」のエロいスパム迷惑メールは、完全無料で女がゲットできるとか、それどころかお金をくれる女を紹介してくれるとか、どー考えても明らかにありえないムシの良い話が書かれているからだ。こーいう内容を書いて送信している業者は、引っかかるカモを内心でバカにしている臭いがプンプンする。
    • 民主党に政権が代わってもたぶん新たな富が生みだされたり景気が良くなる気はしない。ただし「損失の分配」が自民党時代よりマシになる可能性はある。
    • 中進国とは発展途上国から先進国に移行する中間段階のことではない。正確には、一国内に先進国段階と発展途上国段階が同居している状態である。ゆえにアメリカや中国は永遠の中進国である。
    • 米と比重が同じ「米粒状麦」は米と混ぜて炊いても麦飯の匂いがしない。しかしやはり米100%で炊いた場合より粘り気は落ちる。
    • 日本人は全員在日である。日本は島国であるから、日本人はすべて、シベリアやモンゴルや朝鮮半島やマレー・ポリネシアその他から渡来した人間の末裔である。「純血の日本人」が存在しえると思ってる人は、日本人の先祖が日本列島の地面から生えてきたとでも思い込んでるのか? そして、現日本人の中の排外主義者には「たまたま日本国に生まれた」ではなく「努力して日本人になった」人はどの程度いるのか? 移民の国アメリカなら「努力してアメリカ人になった」人はたくさんいるだろうが。
    • ハンバーグを作るとき、つなぎ材として1/2玉分程すりおろしたじゃがいもを入れると焼いたとき形が崩れずにまとまる。
    • ビーフシュチューを作るときは、牛モモ肉より牛スネ肉のほうが、長く煮込んでも歯ごたえがなくならないので良い。
  • 最近気づいたこと
    • さんまの照り焼きに練り梅をつけて食うとうまい。
    • Yohoo!ニュースのコメント欄では、多くのトピックで「プロコメント屋」としか言いようのない連中が蔓延してて、本当の一般人の生の声がわからない。ここでいう「プロ」とは、別にそれで収入を得ているわけでもなく、自発的に書いてるのだろうが、その勝手な使命感による出しゃばり加減において、いわゆる「プロ市民」と同等な連中、という意味。なにしろ日本やその近隣の国とはまったく関係のない南米やらヨーロッパの海外ニュ−ス記事でも無理やり特亜叩きに結びつけたコメントや、教師の不祥事、教師の事故の記事となれば何が何でも日教組批判に結びつけないと気が済まないコメントが多すぎる。このニュースコメント欄の本来の趣旨は一般人の生の声を集めることだったのだろうが、本物の一般人はそんな異常にニュースに興味も持たない。そして結局、異常に声のでかい少数者のコメントだけが目立つ。東浩紀先生が述べたようにネットで直接民主主義をやっても、そういう一部の連中に乗っ取られるのがオチのような気がする。
    • オバマ大統領のノーベル平和賞受賞の根拠が疑問視されているが、それを言ったら佐藤栄作ノーベル平和賞を受賞しているのだから似たようなものか。佐藤元総理の受賞は、非核三原則やら沖縄返還の実現やらの功績らしいが、実際には佐藤首相の時代、ベトナム戦争のため沖縄に核兵器が持ち込まれていたことはほぼ確実と言ってよく、1972年に沖縄返還が実現するまでの最後の5年間は、沖縄は完全にベトナム戦争のための前線基地だった。5年早く返還が実現してりゃ確かに偉かったろうけどね。「ダライ・ラマも受賞したノーベル平和賞」と言うと立派に聞こえるが、「佐藤栄作も受賞したノーベル平和賞」と聞くと、途端にありがたみがなくなる罠。
    • AERA』は民主党の議員や閣僚を政策の中身ではなくキャラ萌えで好意的に取りあげるのがセンスある態度と本気で思っているのか? 恥ずかしすぎる。つーかキモい。保守側でありつつ自民党の議員もちゃんと批判する『週刊新潮』『週刊文春』のほうがマトモ。
    • ふだん100gあたり88〜118円の肉しか食べていないと気付かないが、国産牛肉や輸入品でも100gあたり178円以上する霜降り肉は、焼いても肉汁が外に漏れない。
    • 『日本の海賊』宇田川武久(誠文堂新光社)など、倭寇について書かれた古い本を読むと、戦前には倭寇は英雄視されたという。当時の大陸侵出政策の先駆者と見なされたのだそうだ(初期の倭寇元寇の報復プラス鎌倉時代末期から室町時代初期の戦乱による生活苦が原因だが、日本人の倭寇が高麗で猛威を振るったのは14世紀まで。16世紀以降の後期倭寇は実質的に明朝の海賊で、日本人は少ない)。同じ行為でも時代状況によって異なる評価を受け、盗賊の略奪行為が英雄視されることもある。今のソマリアもそう。つーか、今でこそ紳士の国イギリスも昔さんざんやっとる。
    • 『チェ 28歳の革命』で、若き日のゲバラたちキューバ革命軍の連中が、政府軍の爆撃を受ける間、口にサトウキビをくわえているが、あれは『仁義なき戦い 広島死闘篇』のラストで、北大路欣也演じる山中正治が自決を余儀なくされたとき、拳銃に米をまぶしたうえで自分の口に突っ込んで撃ったのと同じようなものなのか? つまり、死ぬときは米を口にしたいのが日本人なら、死ぬときもサトウキビというのがキューバ人、と。実際、サトウキビ以外ほとんど産業がなかった国だし。
    • 涼しい季節になると途端にスーパーの麺類売り場に味噌ラーメンが増える。
    • 常に俺の方が通りすがりの見ず知らずのおばさんにぶつかりそうになったりして迷惑を掛けるだけでなく、見ず知らずのおばさんAが見ず知らずのおばさんBに迷惑を掛けることもある。