2004-01-06 SFやファンタジーなんだから何でもあり、 魔法や超能力や万能サイバーメカで不都合は無し、というのは、想像力で現実を相対化したつもりの想像力の手抜きの最たるものである。 体を動かさず情報だけで何でも分かった気になれる当世、じつは、我々は肉体的五感や社会慣習などの限定された世界の中で生きている、ということに目を向けることこそが、案外と真の想像力の第一歩じゃないのか? なーんてね。 そういや、アガサ・クリスティのミス・マープルシリーズは、「生涯狭い町から外に出たことのない婆さんが、だからこそ意外な世間知の持ち主だった」ってお話でしたっけ。