電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

名誉なき軍隊50歳

週刊文春の記事によると、イラク行き自衛官の「命の値段」死亡時の危険手当は一人あたま3億円で、イラクに来ている各国軍隊の中では一番高額だという。
こういう情報をもってして、あくまで自衛隊悪者説を信じたい一部の人々は「自衛隊は国民の血税とぬくぬくと云々」って言うのかな? やっぱり……
しばし前の『SAPIO』の現役自衛官インタビュでも、各国の軍隊では、戦死者が出た場合、金こそ大して出ないものの戦死者には国民の尊敬と名誉が与えられるものだとか言ってた。
そりゃ、皆が清く貧しく美しくて軍人は無条件に尊敬される、という、戦前の日本や現在のどこかの独裁国のような体制も嫌だが、軍人には国民の尊敬も名誉もないまま金だけは出す、というビジネスライクな体制も退廃的に思うのはわたしだけだろうか?