電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

確信犯のアメリカ共感親米派っていないの?

またなんか今さらな話。しばし前、『諸君!』親米保守vs.反米保守対談(田久保忠衞×西部邁)を読んだが、親米ってのはもっぱら現状維持現実主義で、反米ってのはもっぱら理念的な精神論だから、基本的に論点が噛みあわず、背景として視野に入れてる歴史観のタイムスパンもずれて、見事に平行線という感じだった。
で、改めて思ったが、この田久保氏もそうだったが、現在「親米」って言ってる人というのも、実は、本気でアメリカという国家の理念なり現在のブッシュ政権の主張の「中身」に惚れ込んで共感しているという、積極的な「理念としての親米」というのはほとんどおらず、対北朝鮮問題でアメリカに守ってもらわなきゃならないからアメリカの方針に従うべきだ、とかいう、消極的な「手段としての親米」の人ばかりではないのか? とゆうことである。