自戒
相手を「身内」だと思ってる間は何事も善意の解釈で『あばたもえくぼ』、
もう「身内」じゃないと思い切った途端に一切が『坊主憎けりゃ袈裟まで憎い』
――この思考パタンは、狂信カルト信者やマルチ商法会員が、組織に属している間は組織内の理不尽な命令や幹部の不正を自ら善意の解釈で納得していながら、組織を脱した途端に「私は騙されていた! あの悪徳教祖め!」と叫びだしたり、戦時中の日本兵が、捕虜になって自決もできぬままうっかり敵の飯を喰ってしまったら、途端に敵軍に全情報を自白しだしたのと同じことである。
要するに、考えあっての改心でも転向でもなく、単なる、極端から極端、ということだ。
そういやわたし自身も過去に同じようなパタンにはまってたことがあるなあ、と思い出したので、忘れないよう記しておく。