電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

世間論と「やっちゃえOK」便乗者の心理

国士館大学サッカー部集団レイプ事件の報道をみて少し考えた、今さら「スーパーフリー」の話。
スーフリ代表の和田とかいう男は、楽しいナンパサークル活動のためだけに苦学して早稲田に入ったとかいう。その執着だけは、1ミリも共感はせんが、たいしたもんだとは思う。
数年前、わたしが2日間だけ付き合わされたMLMネットワークビジネス、「マルチ商法」と呼ぶと当人は躍起に否定する、うるせえ)も、やけに自分らは高収入でオシャレでイケてると自慢しつつ、しかし同時に成り上がり志向を強調する、矛盾した側面があった。
思うに、組織の中心で引っ張る役には、暑苦しいルサンチマン野郎が必要なのだろう。
周囲の便乗派はスマートな高学歴者で、自分から欲得のあからさまな発露に走るような汗臭いことはしないが、誰かが先鞭をつけて「やっちゃってOK」という場の雰囲気ができれば、やる、それが日本的世間の構造なのではないか?
そう考えると、和田個人より、周囲の便乗学生の方がもっとムカつくとも思える。