電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

「ガンダムは大人になってから」(by奈落一騎)

ちなみにこの『Z GUNDAM HISTORICA』、『ニュータイプ』など現在のアニメ誌がそうそうやらない、かつての1980年代当時の『OUT』『アニメック』のよーな本音批評&お遊び心を意識しつつ、現代に即して甦らせた編集を目指している。
その理由は、奥付の「editor」欄をご覧頂ければ、現在30歳以上の、少し特殊な人(笑)ならばご了解いただけるであろう(既にご存知の方もあろうけど……)。
例えば、キャラクター概説コーナー「星々の群像」内の小コラム「カミーユの”なぐりあい宇宙”」など、絶対に他誌ではやらん必見の爆笑企画である。
諸君は『Zガンダム』中、カミーユが人を殴った回数と、殴られた回数をご存知か?
まあしかし、本音ツッコミ批評を目指した結果、02号では多くの執筆陣がカミーユには手厳しい。
俺もリアルタイム放送当時そんなカミーユって特に共感してたわけじゃねえけどよ、「もし自分が17歳で、(憲兵とは言わないが)周囲にいつも威張ってる嫌な大人がいて、(モビルスーツとは言わないが)拳銃を拾ったら?」とか想像すると、案外あんまり第1話、第2話のカミーユのキレ方、他人事とも思えぬのね(いや俺実際17歳で、どこぞのヤバい大人の所に殴りこんで変な事件起こして初逮捕されてるし、おっとっと……)
まあでも、そんな距離をおいて見直せるのも、ようやく思春期は遠くに過ぎてこんな歳になったからかなあ?などとも思ってみるのであった。