電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

かわいそうなひと

以前、高学歴強姦集団スーパーフリーの和田とかは「自分らこそネアカ、イケてる、カッコイイ、自分らについて来れない奴はダサい、クラい」というノリ強要ファシズムだから許せん、みたいなことを言ってたら、魂の(退廃)貴族たる畏友奈落一騎君から「スーフリなんてあんなの可哀相な連中なんだよ」と言われた。
要するに、彼ら自身こそ「ネアカ、イケてる、カッコイイ」から脱落し「ダサい、クラい」と見なされるのを必死に怖れる余り、必死に騒いで躁状態を作ってる人たち、という意味なのだろう、と、頭では分かっているが、しかし、現に彼らは力があり、好き放題やってるけど、俺は何もないんだから……と思ってた。
ところが、先日、和田の逮捕以前、本気で和田に憧れ、第二の和田になろうとした男の実例話を詳細に聞いて、本当に怒りが萎えて可哀相な気になった。
要するに、典型的な田舎優等生の大学デビューで、優秀だが、異性に縁のなかったコンプレックスの反動から、とにかくナンパ一直線に走り、人にモテること、そのために向上して権力を得ることが目的の全部になり、それ以外、何がしたいのか、何もないという人だったらしい。
山田風太郎の『妖説太閤記』(isbn:4062738953)はまったく古びてないなと思った。
スーフリの手口「ノリ強要ファシズム」について:http://d.hatena.ne.jp/gaikichi/20050624#p2
(その前段、「みんな」の功罪について:http://d.hatena.ne.jp/gaikichi/20050624#p1