電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

思想は螺旋状に進展する

KKベスト新書『100文字でわかる哲学』鷲田小彌太・監修(isbn:4584121362)発売中。
わたしは、第二章の「西洋中世哲学」(キリストからルネサンスまで)、第五章の「東洋哲学」(孔子老子ほか)の大部分と、第四章「現代西洋哲学」の一部(マルクスハイデガーなど)のサブ項目を手伝わせていただきました。
だいたい、プラトンからカント、ヘーゲルニーチェ、西田幾太郎etcetc……までを、それぞれ全部百文字づつで説明してしまおう、ってのも畏れ多い話だが、興味のある方にはもっと本格的に進んでもらうための「入り口」として活用して頂ければ幸い。
古典それ自体にはそれ自体としての価値がある一方、「入り口」としての入門書は過去にも多数存在するが、それも時代の変遷と共に新しいものが必要となると思っている。
(思えば、わたしも、浅羽通明氏の『ニセ学生マニュアル』などは1990年当時の地代に即した「入り口」として活用させてもらった)
今回はその手助けになっていれば幸いである……とかエラそうに言いつつ、じつは、最終的には監修の鷲田先生のお手を煩わせてしまったという部分も多いが、「孔子」の項目で「キリストと同様、孔子も存命中は当時の革命家である」なんて一言を書かせてもらったあたりなど、自分としては、呉智英門下、以費塾論語講座出身の面目躍如のつもりです。
と、去る2月11日、その以費塾の同窓会があり(恥かしいことに、自分の参加してた第四期以後ずっと顔出してないのに、やたらいろんな人に「あ、佐藤さんですね」と声を掛けて頂いた)、やっと呉先生や浅羽通明氏に見せられる仕事の一つが出来きましたと言って渡せる良い機会だったのだが、執筆参加した当人のくせ、既に発売されてる事実を知らず、同窓会終わってから気づいた。○| ̄|_……ま、世の中そんなもんだ。
ちなみに、じつは、既に発売の『100文字でわかる 世界のニュース』橋本五郎・監修(isbn:4584121265)でも、左側ページの大部分を手伝ってますが、こっちも結局、最終的にはかなり監修の橋本先生のお手を煩わせてますが、宣伝ついでまでに。