時はめぐる
時は過ぎ行くとお前もそう思うか?
否、断じて否。
時はただそこに留まり我々だけが移ろいゆくのだ。
このブログを開設したのが2003年の11月24日だったので、5周年となった。
5年間といえば、小学6年生中学生が大学1年生になる年月である。が、30歳過ぎると本当にあんまり前のこととは思えなくなる。
が、時代は変転している、はずである。
2003年当時の日本国内はまだ小泉純一郎内閣の新自由主義改革が支持され、堀江貴文も失墜していなかった。同年の国際的ニューストピックは米ブッシュ政権のイラク侵攻。そんなことは歴史の本や新聞縮刷版をめくり返せばわかるが、生活実感のことはすぐ忘れる。
2003年当時、肉屋の輸入品ステーキ用牛肉は100gが98円で買えたはずである。が、2008年現在は118円ぐらいする。豚肉もラム肉もつられて軒並み値上がりだ。
これは2003年末に発覚した米国の狂牛病騒ぎのためである。だが、それを言えば農産物輸入自由化以前の1988年の牛肉の値段はいくらだったか? そもそも昭和時代、牛肉はあまり食べない「ごちそう」だったはずだ。そういう実感はあっさり忘れている。案外こういうことのほうが歴史の本や新聞縮刷版にもわかりやすく載らない分だけ重要かも知れない。