電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

2004-01-12から1日間の記事一覧

ところで、この対談では、

日清戦争(1894年)と日露戦争(1904年)の中間に起きた米西戦争(1898年)と日本の関係についての指摘が興味深かった。 山崎先生曰く、日本が支那大陸にかまけてる間に、この戦争でスペインからフィリピンやグァムを勝ち取ったアメリカの太平洋覇権が進行し…

日清日露戦争当時の日本の指導層は、

江戸時代の身分制度の枠内で価値観が教育された武家エリートで、当時の日本が正しく後進国であることも重々自覚してた。んが、大東亜戦争の頃の日本軍の指導層は、建前上は四民平等の価値観で育った成り上がりで、幕藩時代や日本が明らかに後進国だった時代…

『中央公論』を立ち読みしたら、

関川夏央と山崎正和が日露戦争100周年を記念して司馬遼太郎の『坂の上の雲』を論じるという対談をやっていた。 谷口ジローとのタッグによる漫画「『坊ちゃん』の時代」五部作で明治人の精神像についての新しい解釈を示してくれた関川は、一部で『坂の上の雲…