電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

2006-12-06から1日間の記事一覧

一度目は悲劇、二度目は茶番

実際、ナポレオン三世が皇帝を勤めていた第二帝政期(1851〜1871年)というのは、フランスの庶民もそこそこ裕福になり、「パンとサーカス」の時代だったようだ。 今、フランス第二帝政期に眼を向ける、って案外とタイムリーな視点かもって思うぜ。このへん、…

衣食足りて(栄光や血統の)シンボルを求める

大ナポレオンことボナパルトは、フランス大革命後、陸軍の砲兵士官として旧王党派の反動クーデター鎮圧で頭角をあらわし、革命打倒をもくろむ他のヨーロッパ君主諸国を破り、返す刀で一時はヨーロッパの大部分を征服した。 そのナポレオンが皇帝に戴冠したの…

別にどっちも「三」がつくからじゃねえぞ

先日触れた、浅羽通明『右翼と左翼』では、小泉前総理、安倍総理を代表とする二世、三世議員はなぜ人気があるのかについて述べたこんな一節があった。 おそらく「自由」「平等」の思想は、人間が求めるあり方の一面しか充たしてくれないのでしょう。縛られず…

第二帝政期の東京

先日の付記のような覚え書きをいろいろ