電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

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郵政民営化の裏にアメリカによる金融自由化の圧力、という話はよく聞くが、昨今の消費者金融のカジュアル化にその先触れが、と指摘する声はあるのか?
わたしはさんざん「消費者金融のCMはけしからん」と書いているが、彼らも企業だ、宣伝はせねばなるまい。よしわかった、ではこんなCMではどうか。
出演者は、ずばり猪木だ。そう、昭和の借金王である。で、真っ暗な画面に突然スポットライト、パンツ一枚、あるいはホームレスの格好をした猪木が現れ、顔面どアップになって怒鳴る。
「いいか、借金は、覚悟のある奴だけがしろ!! 1、2、3……ダーッ!!」
そこで再び画面はブラックアウト、ピアノの「ダダーン」という鍵盤の大音響と共に、極太明朝文字で「ご利用は計画的に」の文字が……どうよ。
あるいは、こんなCMはどうか。大川豊と江頭が学ラン姿で登場、ふんぞり返って「金なら返せん!」と怒鳴ると、突然、座布団やビール瓶が山ほど飛んできて、大川が血まみれになりながら「ご利用は計画的に!」と叫ぶ。
――アコムでもアイフルでも武富士でもワイド(最近ここのCMが最悪に不快)でも、こんなCMやってくれたら、500歩譲って少しは認めてもやろう(←絶対無理だっての)