電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

2004-06-11から1日間の記事一覧

暮れ行く夕陽の70年代の音

畏友ばくはつ五郎氏も書いてた通り、PANTAの再発売アルバム『走れ熱いなら』のライナーを書かせていただきました。 パンタといえば70年代を代表するミュージシャン、俺なんかが引き受けても良いの? という畏れ多い仕事でしたが、敢えて当時をリアルタイムに…

ヨクボーが人を大人にする

『攻殻機動隊SAC』のAI思考戦車タチコマは、自ら人間に近い存在になることを目指していたが、真剣に考えてみると、SFやファンタジーで、不死で身体的にも人間以上のロボットやら妖精やら魔族やらが人間に憧れる、というのは、トム・クルーズがサムライに憧れ…

肉体あっての精神だろう

今ガンダムの本の仕事をしている畏友中川氏と「ニュータイプ」についての話を少しした。 人類がより高次元の段階に進化、というテーマは、クラークの『幼年期の終わり』をはじめ古典SFにはよく出てくるし、ずばり『大気圏外進化論』なる本を書いたティモシー…

当事者意識のない真性二次コンおたく待望論

『創』7月号の岡田斗司夫×唐沢俊一連載対談第一回を読む。 なぜかいきなり浅羽通明氏の名前が出てくる、一生懸命背伸びしてスノッブを気取りたいタイプのおたくでも浅羽の本なんて今じゃもう読まない、という話か。 岡田&唐沢両人のご意見、一口におたくと…