電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

2004-08-22から1日間の記事一覧

あえて「出る杭」になる 勝てへん戦いの意味

結局、わたしより10歳近く若い滝本は実は一回転して王道だ、という印象を得たが、さて我が同世代、一頃はやれ「団塊ジュニア」とか騒がれた1970年前後生まれは何をやっとんじゃ? とか思う(既に述べた通り、東浩紀先生(1970年生)の言う「動物化」には、わ…

親父は70年代で既に終わってた

長谷川和彦監督の新作『連合赤軍』がずっと撮影開始もできず難儀してる。わたしは、今あえて連合赤軍の映画を撮るなら、彼らは国家権力・父権・天皇制とかに負けたんじゃない、市民社会に負けたんだ(というか自滅だが)、そう描かなきゃダメだ、と思ってる。…

敵に税金払って生きてるのかも知れない僕ら

敵はいないわけじゃない。ただ、物凄く見えにくくなってるし、戦い難いだろうが。 前々回の『忘却の旋律』で、こんな話が描かれてた。 この物語では、世界は既に敵の手に落ちてる、大人の代表たる総理大臣は、国民の多数を守るため、既に人類を支配してる敵…

何度でも繰り返されるよくある話

前回も書いたけど、先日、某畏友が「エヴァンゲリオン後10年の表現(って、特にオタクジャンル表現だな)」というテーマを提示してから、いろいろ考えてて、今回のこれもその覚え書きみたいな物。 やっぱり80年代初頭生まれのアタシとしては大江の「遅れてき…