電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

2003-01-01から1年間の記事一覧

冷や飯食いは死なず。繰り返すのみ

続きと言いつつ論題は変わるが、ここ数日、末松太平『私の昭和史』(みすず書房)を引っ張り出して読んでいた。昭和初期の2.26事件をはじめとする5.15事件やら血盟団事件やらの、いわゆる「昭和維新運動」に関わった、いわゆる「元青年将校」の手記。この本…

敢えてズレた後出しジャンケンを書く

先日、旧い友人から旧ソ連軍のT-34戦車を2台、譲ってもらった。 現代最新の対戦車攻撃ヘリのアパッチなどには到底かないそうにもないが、さすがに『馬鹿が戦車でやってくる』でハナ肇が乗ってたような旧日本軍の豆戦車とは重厚感が違う。 こいつに乗ってハ…

世間に期待せぬストレンジャー

ついこないだまで「もう3月ってのに寒いなあ」とか思ってたら、日中はかなり暖かく春らしくなってきた。が、お陰で花粉も倍増だ。布団も干せやしない。しかしあとしばらくの辛抱だ……と、いう感じで、暇な日でも陽が暮れないとなかなか出かけない引きこもり…

■「正しいんだけど、正しすぎる」ことへの違和感

そういや最近リアルタイム新刊を読んでないな、と思い、宮台真司の最新刊『絶望から出発しよう』を読む。安価でコンパクトにまとまった読みやすい本だったんで。 http://www.wayts.net/TJ/006miyadai.htm この本を手に取った理由は安易で、そういや一頃さか…

インフレ化もマンネリ化もしない視点

が近づいてるが、花粉が舞うので、わたしには引きこもり読書の季節だったりする(笑)で、山田風太郎の『旅人 国定龍次』を読む。二年程前だったか『ダ・ヴィンチ』の風太郎特集で、「ブギーポップ」シリーズの上遠野耕平が、愛読の風太郎作品として、『戦中派…

老人と海

なんかまた特撮オタネタで恐縮ながら。 一昨年公開の『ゴジラ モスラ キングギドラ 怪獣総攻撃』を観る。 http://www.toho-a-park.com/video/new/gmk/d_index.html 公開当時「平成ゴジラシリーズのていたらく対し、金子修介ら平成ガメラシリーズのスタッフが…