電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

2007-01-31から1日間の記事一覧

観光ガイドにない旅

中津からの帰路、また西小倉で鹿児島本線に乗り換えたつもりが、やけに時間がかかるなと思ってたら、間違えて鹿児島本線よりずっと内陸部を走る福北ゆたか線(昔は筑豊本線と篠栗線に分かれていた)に乗ったことに気づいた。まあどうせ着く先は同じである。 …

製鉄所から来た住職

親父の墓のある寺の住職は、昔からの僧侶ではなく、20年前まで八幡製鉄所の会計係の職員をしており、入社したのはまさに高度経済成長期で、数万人の従業員がいた頃だという。 なんでも、八幡製鉄と富士製鉄の合併の頃、3億円の手形を持って、列車を乗り継ぎ…

包丁にも神は宿る

兄貴は長年板前をやっており、現在は仕出し屋の管理職である。 自分も食品に関わる仕事をしているため、昨今の不二家の不祥事には手厳しかった。 わたし「不二家があげんなった理由の一つは、規模が大きくなりすぎたからやない? ああいう大量生産になると、…

落日の「日の出町」

中津というのは一応は特急の停まる市だが、その特急ソニックというのがたった四両編成だったりするから威張れない。 福沢諭吉は中津藩の出身で、同地はこれを観光資源のひとつにしているが(一万円札の図案を描いたせんべいなどを売っている)、そもそも下級…

日本海側がオモテで太平洋側がウラ

さて、今回の旅の目的地は大分県の中津市である。中津は福岡県との県境に位置する。 ここは親父の実家と墓があり、兄貴がいまでも住んでいる(自分も小学生の頃3年間だけ住んでいた)。 福岡空港からJR博多駅に着くと、九州の日本海側を縦貫するJR鹿児島本…

ぼた山式増毛法

中高生当時、福岡の糟屋郡粕屋という土地に住んでいた(1980年代のことである)。 ここは筑豊の末席みたいな炭坑跡地であったが、当時その面影は既になく、田んぼの合間に建売住宅が並ぶだけの福岡市のベッドタウンである。(※参照) 高校への通学途中、視界…

産業遺跡観覧紀行

4年ぶりに九州に行った。