電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

愛想良くても信用できない女、嫌な奴でも信用はできる女

噂の真相』最終号(?)に、さかもと未明が取り上げられていた。さかもとは、モー娘。好きの石破防衛庁長官と対談して、自衛隊をめぐる政策の中身そっちのけでミーハー的ヨイショをやりつつ、当人は真面目な保守文化人のつもりでいる等々、といった批判的内容である。このコスプレ好きのレディースコミック漫画家が、近年『諸君』や『正論』などの文壇、論壇誌でホシュ文化人として目立ってきているのは、ご存知の方も多いだろう。
彼女については、以前にも畏友ばくはつ五郎氏と共に「なんか人として信用できないタイプ」という話になったことがある。『正論』のコラムから、反米的発言を行っていた佐藤亜紀が消え、代わりにさかもと未明が入ったことについて、『噂の真相』で斉藤美奈子が言及した時の話だ。
主張の中身とか政治的立場の問題ではない(左右問わずこういう女は嫌だ)、身の振り方というか処世スタイルの印象である。つまり、コミケで同人誌を描いて売れたのをもって一人前の大人の仕事をしているとでも思って誇大に威張る奴、或いはコミケに集まるオタクに時々いるタイプで、コスプレダンスパーティとかやって、誇大に「自分は暗くない、イケてる」と強調しなければ気が済まない奴、という雰囲気、そして、何か権威に媚びて便乗することを自己実現の手段にしているように見えることだ。
さかもとに比較すると、いかにも、高校図書室の影のボス然とした文系インテリ女史な感じの佐藤亜紀斉藤美奈子の方が、人としてとっつき難いだろうという気はする。逆に、さかもとはわたしのような男にも営業スマイルを欠かさないタイプかも知れない。だが、それでも、さかもとの方が何か人として信用できない感じがある。
長谷川三千子はおばあちゃんだけどけなげな感じがして可愛い、上野千鶴子はムカつくが「女丈夫」「女傑」という感じはある。さかもとにはそれがない。
で、改めて、そんなさかもとって、タイプ的に存在が何かに似てるなあ……と、漠然と思い、まず連想したのが上記の「ドイツの2大ビッチ」だった。