電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

健全なネットワークビジネス

しばし前、民主党の議員が「健全なネットワークビジネスを育てる議員連盟」とかいう珍妙な議連を作っていた。
「健全なネットワークビジネス」とは「人を殺さない原爆」ぐらいの矛盾かと思う。しかしである、五百歩譲ってそんなものありえるなら、二つの条件を定義したい。
第1は「営業成績の良い会員を皆で誉めたたえて会員を煽る集会をやらない」
普通の会社でも好成績の者を誉めることはあるだろうが、ネットワークビジネスマルチ商法MLM)では、やたら派手な集会で、好成績者をいちいち人生の成功者のように美化する。要は他の会員の射幸心を煽ってるだけなのに、なんで偉そうに人生の説教すんだよ。
(もう何度も書いたが、わたしが一日つき合わされてウンザリしたネットワークビジネス団体の、押しつけがましいバカ明るさに満ちた集会の話はこちら
第2は「原則として友人や親類ではなく見ず知らずの人間を勧誘して商品を売ること」
ネットワークビジネスは、会員の友人、親、兄弟、親類などに商品を売らせるわけだが、本当に良い商品なら、なぜ、たまたま電車で隣の席に座った見ず知らずの他人相手に売らない? この手の団体の商品は、本当に商品の質自体ではなく「友達の頼みだから断れなくて買ってやった」ということで売上を伸ばしているのではないのか。