電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

学校と会社の違い

世に学校も会社も同じようなものだと言いたがる人間は人間は多いが、実際はどうか。

学校 会社
集団への帰属を重視する 集団への帰属を重視する
上下関係を重視する 上下関係を重視する
時間厳守 時間厳守
先例に縛られた行動が多い 先例に縛られた行動が多い
奇抜な服装は許されない 奇抜な服装は許されない
立場を悪用した男女関係が横行 立場を悪用した男女関係が横行
たった1学年の差で力関係は絶対 能力により歳下の上司、歳上の同期も普通にいる
変わった行動を取る人間は放逐される 特別に優秀な人間なら奇行が許される場合もある
損得勘定という概念がない(無駄が改善されない) 利益が最優先(損失が発生すると個人の責任が追及される)

個人的には、学校と会社の最大の違いは「利益追求」という考え方の有無だと思う。学校はそれがないから精神論的な建前が暴走する。運動会の組体操や部活のシゴキのように、効率、安全、コストよりも根性やら一体感やらが優先される。逆に企業では、利益を守るために粉飾決済やらデータ改竄やらの悪事が正当化される、ということではないか。
どちらもそれぞれに問題があることに変わりはないが。

ヘンリー・フォードのいない銀河帝国

先に触れた「ナチス=悪者史観」にとどまらず、戦後のエンターテインメントは、基本的に旧連合国というかアメリカの価値観が反映されている。おかげでスターウォーズでもスタートレックでも「帝国」とつくのは悪役だ。
日本のアニメでも、古くはボルテスVのボアザン星人、近年ではコードギアスブリタニア帝国やらアルドノアのヴァース帝国あたりまで、「露骨に前近代的な独裁帝国主義体制なのにテクノロジーだけ超未来的」というのがパターンだ。しかし、この組み合わせは現実にあり得るのだろうか?
独裁的な強権体制ならば、支配階級が気に入った技術研究者は優遇されるし、議会に予算を申請したり企業内で取締役会の承認を得るとかの手間をすっ飛ばして開発計画が進められそうだ。また、国民一律平等な教育とかいうタテマエがない体制ならば、早くから英才教育を施した若手の少数精鋭エリート技術者が育成されそうだ。
ただし当然、少数の支配階級に気に入られなかった技術者やウケの悪かった技術は陽の目を見ないだろうし、どの技術が採用されるかも支配階級の腹ひとつだと自由競争原理が充分に働かず、技術が全分野で均衡を持って発展しない可能性も高い。つまり、兵器は未来的でも家電製品や庶民の自家用車なんぞは旧態然、となりかねない。
現実の歴史では、工業が発達したら必然的にその専門家である「産業資本家」というやつが出てきて、従来の支配階級である王侯貴族に成り代わってしまった。伝統や形式を重んじる王侯貴族がみずから技術革新に乗り気、というイメージはしにくい。
(明治から戦前までの大日本帝国は、天皇親政ではなく、議会のある立憲民主国家だ。少なくとも昭和天皇はそのつもりでいた)
まあ、現代でも「形式上は近代的な民主国家だが、徴兵制があったり上下関係にきびしく権威的・保守的な価値観でありつつ、ハイテク技術が発達した国家」ぐらいならある。ずばり、韓国(あとシンガポールとか)のことだが。

ナチズムだけはなぜ悪いのか?

高須克弥医院長、米国美容外科学会(AACS)から追放されてしまう - Togetterまとめ
http://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1169750

昨年には「欅坂46のナチス風衣装で炎上事件」が起きたが、この手の「ナチス讃美orナチスコスプレで炎上」案件は、21世紀になってもまったく尽きない。きっと今後も例年出てくるだろう。
そこでそもそも根本的な問題である。なぜ「ナチスだけは絶対に悪い」となってるのか?
まず世界的な前提を述べると、戦後の公式歴史観は「第二次世界大戦当時の連合国が正義」である、国際連合というのは旧連合国のことだ。当事者のドイツ人も、戦後、ナチス党幹部に責任を押しつけて「ドイツ国防軍」の名誉を守る方向でプライドを維持した。
ところが、そうすると定期的に逆張りを気取りたがるナチス擁護者や考え無しのナチスコスプレが出てくる。人間は「悪」とされる物には却って惹かれるものだ。
ミもフタもない話、欧米でナチスがタブーなのは、ナチズムが「魅力的」とみんな暗に認めているからだろう。一度うっかり「ナチスかっこいいじゃん、いいじゃん」となると、皆が皆、本当にあれをやり始めるからヤバいと恐れているとしか思えない。
考えてみればふしぎな話であるが、欧米でもイタリアファシスト党を誉めたたえて叩かれたという例は聞かない。ムッソリーニの後継者たちは今も平然と政界で活動している。
ソ連共産党中国共産党も大量虐殺をやっているが、殺戮の対象は基本的に自国民で、あれは「内政の失敗」だったという言い訳ができないこともない。
(日本の場合はフィリピン占領時の「バターン死の行進」の話がいい例だが、計画的な虐殺なんてものではなく、単に軍の上層部がズサンだっただけのような気がする。自軍兵士にも「補給ナシでも気合いと根性で行け」だったのを、占領地域や敵国民にも適用した結果、相手の立場では虐殺となった)
だが、ナチスは内政の失敗ではなく、明らかに意図的・計画的な民族絶滅政策だった。
一般的な戦争の目的は国土の占領と人民の「支配」だが、わざわざ敵対的な一民族を根絶やし皆殺しというのは、近代に戦争でもみんな国際法を守るようになって以降、戦争の手段としては外道のやることということになった。
日本の場合、日本人のほとんどは日本列島にしか住んでないし、しかも1億人もいるから意図的な民族絶滅の恐怖なんてのは実感がない。
ところが、ヨーロッパじゃ人口が数十万人程度の国なんていくらでもある、特定の民族皆殺しとか「やろうと思えばできる」わけだ。だからこそ、お互いそれを怖がって「それだけはやらない」が近代以降は暗黙のルールだった。しかしナチスはそれを破った。
もし、うっかり「ナチズム、アリだよね」と認めてしまうと、
ドイツ人がユダヤ人を皆殺しにするのがオッケーなのと同よーに
中国人がチベット人を皆殺しにするのもオッケー
英国人がアイルランド人を皆殺しにするのもオッケー
ロシア人がウクライナ人を皆殺しにするのもオッケー
アメリカ人が日系移民を皆殺しにするのもオッケー
(以下、あらゆる民族に当てはめ可能)ということになってしまう。
今のイスラエル政府もパレスチナ人の土地を奪っているけど、さすがに意図的な強制収容所ガス室)送りはやらない。中共チベットウイグル相手にそれは大っぴらにはやらない(ウイグルに核実験場を作るなど、長期的な絶滅には追い込んでいるが)。
しかしそれゆえにこそ、ナチズムは「気に入らない奴は大虐殺とかやりたい放題うらやましい格好いい」という感情をくすぐるんだろうけどな。

「専業主婦は都市部のぜいたく品」

前回書きそびれた話を少々、というか前々からの雑感をいろいろ。
このブログでは、以前も「女性の社会進出は悪い左翼フェミニズムが原因」という説への疑問を述べた。
http://d.hatena.ne.jp/gaikichi/20160404
http://d.hatena.ne.jp/gaikichi/20170522
今年、『都道府県格差』(isbn:4532263549)という本の仕事を手伝った、まあ基本的には統計データ本だ。で、全国の女性の就労率について調べたところ、興味深い結果が出ている。

平成27年国勢調査」(総務省統計局)
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_toGL08020103_&tclassID=000001088598&cycleCode=0&requestSender=search
2-1 労働力状態(8区分),配偶関係(4区分),年齢(5歳階級),男女別15歳以上人口(総数,日本人及び雇用者)−全国

こちらのデータによると、現在の日本の就労人口は5891万9036人、女性は2584万1333人。Excelの機能で割合を計算すると43.86%でじつに半数近い。
上記のデータベースにある表は、都道府県だけでなく全国の1700を超える市町村も全部を表示しているので非常に見るのが面倒だが、とりあえず47都道府県の割合を見るとどうなるか? 女性の社会進出が近現代の現象と思っている人間ならば、都市部ほど女性の就労率が高いと思うだろう。ところが、計算結果は以下のような順になる。

- 全国 43.86%
1 高知県 47.56%
2 宮崎県 46.97%
3 熊本県 46.81%
4 鹿児島県 46.45%
5 佐賀県 46.41%
6 鳥取県 46.34%
7 青森県 45.78%
8 長崎県 45.77%
9 福岡県 45.74%
10 徳島県 45.71%

(※端数は四捨五入)
なお、最下位は神奈川県で41.90%、東京都は43.82%で全国36位だった。
内閣府男女共同参画局が発表している「都道府県別 女性の就業率(25〜44歳)の推移」は、これと異なる結果だが、地方の県が上位、都市部は下位という点は共通する。
http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h29/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-00-04.html
なんのこっちゃ、都市部より地方の方が女性が社会進出してるじゃねえか。
地方の県(それも四国とか九州とかいっけん保守的な価値観の地域)ほど女性の就労率が高い理由のひとつは、県民所得の低さのためだ。
東京都、大阪府、愛知県などの3大都市圏は大企業が集中しているので高給取りが多い、そういう地域では「正社員の夫+専業主婦」という世帯が成り立つ。ところが、地方では嫁はんも働かなければやっていけないのだ。
逆にいえば明らかに「専業主婦=都市化の産物」なのである。
果たして、現実に九州や四国や北陸地方のスーパーや工場で働いているおばちゃんの多数は、上野千鶴子を愛読しているだろうか? 彼女らにとって左翼フェミニズムが説く自己実現なんざ何ら関係なく、単に目先の生活のため働いているだけではないのか。

ワンサイドゲームはつまらない

日本スゴイ」と異世界技術チートは、どこか似ている - シロクマの屑籠
http://b.hatena.ne.jp/entry/p-shirokuma.hatenadiary.com/entry/20171123/1511428961

毎度毎度の後出しジャンケンで恐縮だが、自分も以前に、このエントリときわめてよく似たことを考えててた。
アニメ版『異世界食堂』の放送中「なんか面白くないなあ」と感じていた。「よくある中世ヨーロッパ風異世界」+「現代の洋食屋」という組み合わせのギャップ以上のひねりが何も感じられない。要するにこれはワンサイドゲームなのだ。
「現代のすぐれた料理を中世風の異世界に持ってけば、きっと騎士もドラゴンもみんな喜んでうまいうまいと言うぞ」という一方的な「現代=優秀/中世風=劣った前近代」というあまりにも単純すぎる世界観認識で、現代人のほうが中世風世界観からカルチャーギャップを学ぶ要素が何もないのである。
この点、たとえば1970年代末〜80年代初頭に描かれた諸星大二郎のSF漫画とか、花輪和一の中世もの漫画だと、現代人の方が、いっけん見下していた古代文明や中世社会やら未開部族からあっと驚く意外な世界観を示されるとかいう展開がよくあった。つまり、我々が自明の物と思ってる「近代社会」を相対化する視点があった。『異世界食堂』にはそういうものがまったくなく、「自分らの生きてる現代日本=サイコー」という感じなのだ。
アニメ版『ゲート』を見たときも同じような印象があった。第2期の第1話では、「文明が中世レベルの帝国人に現代兵器を見せたらビビって講和に応じる」という描写があったが、それってあまりにも一方的な現代人の解釈じゃね?
文明のレベルというか文化的な価値観があまりにも違いすぎる相手だと「敵が圧倒的に優勢」ということがそもそも理解できない場合がある。
たとえば鎌倉武士は火薬兵器を持った蒙古軍に本気で一騎討ちを挑んだし、中南米にスペイン人やポルトガル人が攻め込んできた時期もアステカやインカの人間は随分長いこと不利を認めずに抵抗した。
幕末に日本に黒船が来たときなんざ、アメリカ人が文明の差を見せようと日本人の前で小型の蒸気機関車を走らせて見せたのに対し、単なる変わった見せ物としか思わなかった日本人は返礼に力士を呼んで相撲を見せてドヤ顔してたという。
第二次世界大戦の初期にも、ドイツ軍の戦車部隊にポーランド軍が騎兵で対抗したり、日本軍は末期まで戦車と機関銃と火炎放射器に刀と竹槍で対抗する気だった。
そのへんを、考えると『ゲート』劇中の帝国人の反応にリアリティがあるとは思えない。
もし本気でリアルな『ゲート』を描くなら、劇中の自衛隊員がいくら帝国人を撃ち殺しても中世メンタルの帝国人は誇りを重んじて降伏せず、文明人の自衛隊員はそんな帝国人の姿を本気で恐怖しながら、まったく不本意ながらも、やむなく大虐殺をせざるを得なくなるのではないか。ベトナム戦争時の米兵のように。
というか、その文明人から見ての中世人が「大東亜戦争当時の日本人」なのだが。

笛吹けど人踊らず

人手不足で倒産増 外国人就労拡大を要請へ
人手不足で企業の経営が回らなくなり倒産が増える中、日本商工会議所は、政府に外国人の就労受け入れ拡大の検討を求めることを決めた。
(中略)
一方で、外国人の就労条件をゆるめることは治安の面などから反対の声もあり、受け入れの基準をどうするのか議論を呼びそうだ。
http://www.news24.jp/articles/2017/11/16/06378104.html

この10数年「日本でも移民を増やせば治安が悪化するぞ」と言われ続けている。この点については『世界の右翼』(isbn:4800271878)でも少しだけ言及した。
現在の日本では外国人技能実習生を含めればすでに移民労働者は100万人以上いる。(『Newsweek』2017年1月27日記事)。こうした状況下、警視庁の『警察白書』のここ10数年分をさかのぼって見てゆくと、日本の人口10万人あたりの刑法犯数は以下のように推移している。
・2001年:2149件
・2006年:1605件
・2011年:1176件
・2015年:865件
なんだよ? 年々移民は増えてるのに、犯罪件数は減ってるじゃねえか!
少なくとも現時点では、日本に来る移民労働者(外国人技能実習生を含む)の多くは、郷に入れば郷に従わざるを得ない状況なのだろう。
わたし個人の漠然とした印象では、さすがに日本でも移民が1000万人(7.5%以上)を越えれば何らかの社会への影響も明確に出てくるだろうが、500万人(4%未満)ぐらいまでは目立つ問題は少ないのではないかという気がする。

本当に日本に移民は殺到するのか???

――しかしである、もっと根本的に疑問なのは、本当に今の日本に大量の移民が殺到するのか? という点だ。
まず、どこの国から移民が押しよせるか? 筆頭に挙がるのは中国だが、長年の一人っ子政策の結果、中国はすでに労働人口が減少に転じている。(『REUTER』2015年2月10日記事)
それに現状、上海や深センは相当に人件費が高騰している。下手をすれば日本企業より待遇の良い職場も少なくない。内陸の貧乏な中国人にとって、わざわざ日本に出稼ぎに行くよりは自国内の沿岸部の方が楽だろう。
それではベトナム、フィリピンなどの東南アジア諸国からの移民はどうか? まさに上記の理由によって、今後は日本と中国で移民労働者の奪い合いになる可能性も高い。
単純労働者ではなく、ITエンジニアなどの高度人材の場合はどうか。今や、中国でも韓国でも東南アジア諸国でも、ITエンジニアなどの高度人材の多くは、日本などすっ飛ばしていきなりアメリカに渡る場合が多い。そりゃそうだ、日本企業では日本人社員による年功序列が強いうえに、相続税も累進税率も高いので、優秀な人材でも個人の富豪は成立しにくい(これは昔から、欧米と異なり日本にユダヤ人実業家が少ない理由に挙げられる)。
地理的な「移民の来やすさ」でも日本は欧米と前提が違う。アメリカでは、陸続きのメキシコから大量の中南米系移民が流入している。EU圏ではブルガリアギリシャと直に接するトルコや、地中海対岸の最短ルートから中東系の移民や難民が流入する。
http://ikeuchisatoshi.com/wp-content/uploads/2015/09/2e7aa8f9cacbe1ba149233453e8c0f9f.png
だが、日本は島国だ。釜山〜対馬〜福岡あたりを例外とすれば、不法移民ないし難民が小型の船舶で東シナ海を越えて渡航するのはかなり困難を伴う。
http://www.jmc.or.jp/images/gsimap.jpg
また、ヨーロッパに流入しているのは、近年問題となっている中東系の移民や難民だけではない。たとえば、イギリスならインドやケニアなど英語圏の旧植民地、フランスならアルジェリアベトナムなど仏語圏の旧植民地からの移民も多い。
しかし、日本は戦後に植民地を手放したので、最初から日本語を習得している外国人は、せいぜいペルーやブラジルの日系移民の子孫ぐらいだ。
世界には旧英領の英語圏、旧仏領の仏語圏は多い。中国語も、中国本土のほか台湾、シンガポール、華僑が多い東南アジアの一部では通用する。ところが、日本語は漢字かな混じりで習得が困難な割に日本以外では使えない。十数年前からニューヨーク在住で日本語教師をしている友人は、日本語教師の時給はバブル時代の1990年代より格段に下がっており、中国語教師の方が人気だとぼやいていた。
――上記のような理由で、日本でも移民が殺到して今のEU圏で起きてるように治安の悪化が広まる事態は、少なくとも当面は可能性が低いんじゃないの? という気がする。
ただし、日本で中国政府を非難している右派の立場に立つなら、もしチベットウイグルからの難民や中国の支援を受けているミャンマーからのロヒンギャ難民が日本に押しよせた場合、受け入れなければ日本人の道義心が問われるだろうが。

捏造される「伝統」

宮中晩餐会の同性パートナー出席、反対」自民・竹下氏
「(国賓の)パートナーが同性だった場合、私は(晩餐会への出席には)反対だ。日本国の伝統には合わないと思う」
http://www.asahi.com/articles/ASKCR52GFKCRUTFK006.html

どうやら竹下亘総務会長の見解によると、ゲイが天皇や皇族と同席するのは「日本国の伝統」に反するらしい。
ほほう。竹下氏は、平安時代の末期に鳥羽上皇に仕えた左大臣藤原頼長男色家だったとか知らんのか。さらに言えば、後白河上皇の寵臣だった藤原信頼は、上皇の男色の相手だったという説も根強いのだが。
つい先月にも記したが、日本国において「ホモは嘲笑すべき対象である」という発想自体、西洋文化の真似をはじめた明治期以降の風潮に過ぎんのだがなあ。