電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

「国民よ、ジオンバーガーを食え!」

「機動戦士Zガンダム」が映画化だそうで、こじつけめくが、Zに出てくる、地球連邦政府の保守強硬派のティターンズって、今のアメリカの「ネオコン」みたいなもんかなあ、という気がする。結果的にはただの偶然だろうけど、富野由悠季の小説版Zガンダムじゃ、ティターンズの総帥ジャミトフはユダヤ系、ってなってるんだよな。
こじつけついで。ガンダムといえば少し前「第二次大戦中、ドイツと組んでセルビアを支配しようとしたクロアチアの独裁者アビス大佐や、反英独立運動のため日本と組んだビルマのアウン・サン将軍みたいに、別にヒトラーや日本の天皇個人を崇拝してたわけでもないが、枢軸陣営と共闘関係の泡沫勢力がいろいろあったんだから、ガンダム世界でも、一年戦争当時、ザビ家を崇拝するわけではないが、反連邦主義でジオン公国と共闘関係の泡沫勢力があったに違いない」という、思いつきのバカ話で盛り上がったことがあるが、一年戦争でジオンの地球上の占領地域に中央アジア北アフリカが含まれていたことから考えると、あの時代までイスラム原理主義勢力が存続してて、反連邦組織としてジオンと共闘してたんだったりしてな、などと、いい加減な似非ポリティカルSF想像が膨らむ。
先日畏友中川氏とガンダム世界の話をした時、ジオン公国がザビ家の反連邦ルサンチマン独裁政権になる以前、ジオン・ダイクンは穏健な反連邦政府運動をやってたそうだが、すると、今の欧米の反グローバリズム運動のように「地球連邦資本のハンバーガーを食べるのはやめましょう、スペースノイドの皆さんは、地元スペースコロニー産の食品を食べましょう」という運動だとかをやってたに違いない! と思いつき、方々で同じ話をしてみたが、はなはだ受けが悪かった(←当たり前だ馬鹿者)
以前にも、フランスでは反マクドナルド暴動が起きると共感する庶民がいるけど、日本で同じことをやったらキチガイ扱いされるだけじゃねえか、と書いたが、しかし皆さん、ご存知ですか? 2年程前、成美堂の『今がわかる時代がわかる 世界地図』で読んだところによると、日本は世界で二番目にマクドナルドが普及してる国なんだそうで。
フランスをはじめEU内の旧連合国諸国じゃ反マクドナルド暴動が起きるのに、敗戦国の日本はマクドナルドだらけ、ってのは、よく考えてみると国辱かも知れませんぜ。