電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

小売店198円のタバスコ、ドンキホーテでは98円

二月中、高田馬場芳林堂に仕事資料を買いに行ったついで、洋泉社ムック『地方がヘンだ!』を買った。
実はわたしは数年前、某氏から声を掛けられ、別冊宝島で『ドキュンの本』なる企画に携わっていたのだが、なんというか、諸般の事情で流産企画と消えた。
で、当時その企画でやろうと思っていたようなことがほとんど書かれてしまったなあと膝を打つ。
今や日本中どこの地方でも、昔ながらの地縁血縁や土着文化はなくなり、ドンキホーテユニクロやマツキヨのような国道沿い大型チェーンストアばかりが栄え、プラスチックな消費文化だけが世を覆い尽くすだけに変わった――その風景の変化がどう「大衆」を変えたか……なんて話。
何が問題なのかはわかる。しかし、本質的に打開のしようはあるのか?
こう書いてるわたし自身、低い収入の枠内で、本を読んだり音楽聴いたりする金を残そうとすれば生活消費支出を押さえるしかなく、そすっと結局安い量販店に行ってしまうのだ。