電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

上原インタビューこぼれ話少々

『TONE』第2号の特集タイトルは当所「日本の戦争」だった。
そんで力の入った取材企画書と取材依頼文を書いたのだが、円谷プロ経由で依頼を受けてくださった上原氏は、取材当日の最初のお言葉が「今日は何の取材ですか? ウルトラマンのお話ですか?」でした(苦笑)。
・身内の絆を絶対とするような作品を多く書いてる上原氏だが、沖縄は大家族主義で血縁の付き合いが濃いので、帰省の際はお土産買ってくのが大変だという(でも、やっぱりきちんと買っらっしゃるんだな)。その反動か、ご自分のお子さんには放任気味で、ご長女はアメリカにいるそうで。
・そういえば『宇宙刑事』シリーズでは、当時普及したばかりのパソコン通信、ネットショッピングの先駆けなどを取り上げ、悪の組織がそれを利用して人間を堕落させる、といった「便利な物に騙されるな」というメッセージをこめた、資本主義快楽社会批判みたいな作品を多く書いてましたね、と話を振ったら、照れ隠しなのか「そういう新しい物はわかんないから、悔しくてやるんですよ(笑)」とのご返答。
今では脚本や原稿はパソコンで書いてるが、基本的にはITは苦手で、昨年放送の『ウルトラQ Dark fantsy』中の「ガラQの大逆襲」で、セミ人間に仕業で知らない間に自分がハッキングを行った事にされてた、というエピソードなどは、本当に自分の恐怖感が出ていたらしい。