電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

現実のショッカーは首領を殺せば解決、ではない

オウム真理教のような宗教団体だろうと、悪徳商法マニアックス匿名掲示板(仮)匿名掲示板(仮))を脅してるウ社(仮名)のような悪徳商法だろうと、末端はタダの「いい人」だと皆言う。ああそうだ、盲目の善良なバカなのである。だからタチが悪いのだ。
三者の観客として見ている時には気付かないものだが、何であれ、組織の内部に入れば、自分の所属してる組織は悪くないと思いたくなるのが人情というものだ。これは宗教団体とか悪徳商法なんて大それた例でなく、普通の会社に勤務する企業人の心理として考えてれば、特に奇異なことでもなく、自然に理解してもらえるとは思うのだが・・・
――で、結局何が言いたいのかというと、宗狂団体だろうが悪徳商法だろうが、単純に、頂点にいるボス個人が悪いのは言うまでないが、それに全責任があると思って叩いてもしょーがないのであり、組織に忠誠を働く人間の心理構造を理解しなければならない、ということなのだが、そのことに気付く人は少ないようで、困ったものである。